スタースクリーム Starscream

CV:鈴置洋孝 登場作品:『1st』『TM』『2010』『BW』
PROFILE
種族:
トランスフォーマー
デストロン
性別:男性
変形形態:人型⇔F-15
武装:
ナル・ビーム砲×2
クラスターボム×2
所属:デストロン軍団
役職:航空参謀⇒破壊大帝
概要

デストロン航空参謀にして、事実上の軍団ナンバー2。F-15戦闘機の変形形態を有する、同型の航空機TF達のリーダー格である。非常な野心家として有名で、常日頃からメガトロンを追い落とす機会を狙っていた。狡猾で抜け目がなく、また自分のスタイルに強く自惚れている。武装は、ロボットモード時の両腕に装備される「ナル・ビーム砲」と呼ばれる火器と、胸部に内蔵する6連装ミサイルランチャー「クラスターボム」。また、ビークルモード時にはナル・ビーム砲とは形状の異なるビーム砲を翼下に装備している。

経歴

地球暦2005年、スタースクリームはメガトロンに率いられ地球のサイバトロン・シティに向かうシャトルを襲撃する。そして、他のデストロン達と共に乗組員全員を殺害すると、そのままシャトルでシティへと向かった。デストロン軍団の奇襲によってサイバトロン・シティ攻防戦が勃発。この戦いでメガトロンが重傷を負うと、スタースクリームは負傷したリーダーを気遣おうともせず、その腹部を足蹴りし、アストロトレインに撤退命令を出すのだった。

破壊大帝スタースクリーム
セイバートロン星への帰還途中、アストロトレインの重量オーバーが問題となり、スタースクリームは負傷し動けないメガトロンを宇宙空間に投げ捨てる。そして、ビルドロンやサウンドウェーブといった並み居る強豪を抑え、ついに念願の破壊大帝の座に君臨したのだった。セイバートロン星に帰還したスタースクリームは盛大な戴冠式を執り行った。この時のスタースクリームは、マントを羽織り、肩アーマーを装備し、頭には豪奢な王冠を被っていた。しかし、彼の栄光は長くは続かなかった。戴冠式に乱入した激昂するガルバトロンによって、スタースクリームは処刑されたのだ。ガルバトロンのSFガンの閃光を浴びたスタースクリームは苦悶の叫びを上げ、その身体は粉々に砕け散った。

スタースクリームの幽霊 Starscream's Ghost
スタースクリームは死んだかと思われた。しかし、彼の精神は現世にとどまり続けていた。最高権力への妄執とガルバトロンへの強烈な復讐心がそれを可能にしたのかは定かではないが、その特殊性はスタースクリームを一種のエネルギー生命体へと変貌させたのである。いわゆる「幽霊」のような存在となったスタースクリーム。ボディを失った彼は、普段はその姿は見えないが、TF達の前に現れる際などには、かつての姿で可視化することが可能。その半透明の身体は、まさに幽霊を思わせた。また、TFなどに「取り憑く」ことによって、その身体を自在に制御する能力を有していた。なお、幽霊となった彼は、物質的な発声器官を持たないにも拘わらず、何らかの手段で他者との意志疎通を行っていた。

地球暦2010年。スタースクリームの幽霊は、デストロン軍団の遺体安置所に現れたかつての仲間・オクトーンの前にその姿を現した。ガルバトロンへの復讐のためオクトーンと手を組んだスタースクリームは、サイクロナスに憑依し、その身体を自在に操った。そして、サイクロナスとして惑星ジャールを訪れた彼は、仇敵ガルバトロンを罠にはめることに成功する。ガルバトロンは、一人サイバトロン戦士達に包囲され、スタースクリームはジャール基地の玉座で新破壊大帝の死を予感し喜んでいた。だが、そこにガルバトロンが生きて戻り、言い逃れのできない状況に陥ってしまった彼は、ついにその本性を現した。驚くガルバトロンはSFガンを放つが、その瞬間スタースクリームはサイクロナスの身体から脱出を果たしていた。その後も彼は他のTFに取り憑き、復讐の機会を狙っていたようである。

それからしばらくして、スタースクリームの幽霊は惑星ジャールのデストロン達の前に再び現れた。彼はスカージに憑依すると、セイバートロン星の周回軌道上にあるユニクロンの首へと向かった。彼は何としてもボディを取り戻したかった。それを叶えてくれるのはユニクロンしかいないと考えたのだ。ユニクロンの電子頭脳を目覚めさせたスタースクリームは、ボディを取り戻すためユニクロンの3つの頼みを聞き入れた。彼は次々と仕事をこなし、ついに最後の頼みであるユニクロンの首とセイバートロン星の接続をするだけとなった。しかし、スタースクリームは接続するにはボディが必要とユニクロンに要求する。ユニクロンもやむを得ないと判断し、ついにスタースクリームはボディの復活を果たした。歓喜するスタースクリームはその本性でユニクロンの接続を放棄。その直後、サイバトロンの仕掛けたエネルゴン・キューブがユニクロンの下で爆発し、スタースクリームは爆風によって宇宙空間まで吹き飛ばされてしまう。そして、彼の身体はあろうことかガルバトロンの眼前に飛ばされ、連射されるビームを受けながら、宇宙の闇の中に消えていった…(再びボディを失ったようである)。

補足:ある意味無敵の存在となったスタースクリームの幽霊だが、彼は今の不安定な状態を恐れていたようである。いつ「本当に」死んでしまうか分からない、という不安もあったと思われる。『2010』第16話で彼は「ボディがねぇとまったく寒くてたまんねぇや」と言っており、幽霊の状態を不快にも思っていたようだ。そのため、彼は何としても自分のボディを取り戻したかったのである。また、『2010』では概念そのものが誕生していなかったため、「スパーク」が登場しないが、基本的には「あるもの」として観るべきだろう。

マキシマル・エルダーズの実験
地球暦2300年頃。マキシマル・エルダーズの指揮の元、スタースクリームが持つ不滅のミュータント・スパークを再現する実験が行われた。しかし、実験は失敗に終わり、そこから生まれたのは凶暴な不死身の怪物「プロトフォームX」であった。その後、その実験の記録とスタースクリームの情報は、マキシマル・エルダーズにより機密事項とされた。

太古の地球で繰り広げられるビーストウォーズ。そこに漂着したのは、伝説のデストロン・スタースクリームのスパークだった。スタースクリームは、ワスピネーターの身体に取り憑き、プレダコン達の前に姿を現した(ワスピネーターの頭部のプレダコン・マークがデストロンのものに変わっている)。死んだはずだと問われた彼は、ガルバトロンを守ろうとしてユニクロンに破壊されたが奇跡的にスパークが助かり、宇宙を漂ううちに時空を超越、この惑星に辿り着いたと語った。スタースクリームはメガトロンへの忠誠を示すため、マキシマル基地を襲撃、そして見事基地を乗っ取ることに成功する。メガトロンはスタースクリームの働きを評価し、彼にマキシマル基地を任せる。だが、スタースクリームの目的はメガトロンの配下になることなどではなかった。ユニクロンにやられたという嘘を見破ったブラックアラクニアを仲間に引き込み、降伏してきたマキシマルにプレダコン基地への攻撃を命令する。彼の目的は両軍を支配下に置くことだったのだ。オプティマスとダイノボットを人質に取られたライノックス達は、スタースクリームの命令に従った。しかし、過去の所業からスタースクリームの裏切りを予想していたオプティマス達は、彼から基地を取り戻すことに成功。逃亡したスタースクリームをオプティマスは追跡し、両者はプレダコン基地近くで戦闘を開始する。ミサイルを連射しオプティマスを攻撃するスタースクリームだったが、敵の強烈なパンチを食らい、追い詰められてしまう。最後はブラックアラクニアの裏切りに遭い、エネルゴンの爆発の中に消えたのだった。だが、スタースクリームのスパークは破壊不能のミュータント・スパーク、故に彼は死ぬことがない。彼のスパークはTF達への恨みに燃えながら、宇宙の深淵へと消えていった。彼が再び歴史の表舞台に現れることはあるのだろうか…?


1st CharacterTM Character2010 CharacterBW CharacterHome