TFシリーズの特徴

 ※ここではTFシリーズ(基本的にアニメ媒体)の特徴やポイントを紹介します。

TF=キャラクター
TFシリーズでは、ロボットを人が乗り込む兵器などではなく、機械生命体=キャラクターとして魅力的に描いています。登場するどのキャラクターも非常に個性的で、管理人が長年このシリーズを好きな理由もこの点によるところが大きいと思います。TFとは、兵器とも、単なるロボットとも違う、まさに「超ロボット生命体」なのです。

変形(トランスフォーム)
TFといえば何といっても「変形」。登場するロボットのほとんどが変形します。一部例外はあるものの、基本的にTFの変形は“さりげなく、自然に”行うのが特徴です。日本の一般的なロボットアニメのように、バンクを使用した派手な変形・合体シーンではなく、流れるようなスピーディーな場面展開で、変形時に背景が変わることもありません。『1st』のOPでは、スカイワープに投げ飛ばされたマイスターがカーモードで受身を取り、Uターン、助走をつけその勢いのままロボットモードに変形しスカイワープに殴りかかる、といった変形を利用した秀逸なシーンもあります。作品によっては変形がバンクシーンのものもありますが、この“さりげない変形”こそがTFの最大の持ち味であり魅力だと私は思っています。

変形音
TFが変形する際の「ギガゴゴゴ…」という特徴的な効果音も、初期からのファンにとっては印象深いもののようです。残念ながら『TH』頃から使われなくなり、『BW』のマキシマルとプレダコンもこの変形音ではありませんが、『BW』では、G1シリーズに登場していたジャガーがカセット形態に変形する際、この懐かしい効果音が使用されています。設定的に考えると、初期のG1TFの変形時にこの音が鳴り、後期登場のTFではこの音がしないのは、変形機構が改変(改良?)されたため、と解釈できるかもしれません。

場面転換
サイバトロン及びデストロン・マークを使った場面転換も特徴的です。サイバトロン・マークが反転し、デストロン・マークに変わると、場面もデストロン達のシーンに変わり(その逆もあります)、同じマークが回転するだけの場合は、単に場面の変化を示します。また、サイバトロン・マークは「善」で、デストロン・マークは「悪」を表しているらしく、サイバトロン→デストロン転換の場合、クインテッサ星人などのシーンに変わったりもしました。このマークを使った場面転換は、主にG1シリーズなどで使用されていますが、『BW』など、作品によっては使用されていないこともあります。

ナレーション
サウンドウェーブの声でもお馴染みの政宗一成さんの渋いナレーションも特徴的です。初期の作品(『1st』『TM』『2010』『TR』『TH』)で使用され、その印象が強いようです。冒頭の「さて、今日のトランスフォーマーは…」や、戦闘開始時の「さあ、戦いだ!」などが有名。

同名キャラクター
TFシリーズでは、長い歴史の中で同名のキャラクターが度々登場しています。名前が同じでも、必ずしも同一人物ではないのです。設定的には、彼らの名前はコードネームであり、そのTFの性格や特徴、イメージなどから付けられるため、“偶然”同じ名前になってしまうことがあるようです。まぁ、基本的に一つの作品の中に同名のキャラクターが登場することはないのでご安心ください(笑)。また、並行宇宙に同名のキャラクターが存在していたりしますが、この場合も、共通の特徴はあるものの性格などが異なっていることが多く、多世界解釈的には同一存在なのかもしれませんが、基本的には“別人”と見ていいと思います。

主人公
よくTFの主人公は「コンボイ」と思っている人がいますが、必ずしもそうではありません。確かにコンボイは代表的なキャラクターには違いないのですが、それは彼が“サイバトロンのリーダーだから”に過ぎません。初期の『1st』などを観れば分かりますが、コンボイが活躍しない話や登場すらしない話もありますし、思いがけないキャラクターが主役だったりする話もあります。このように、TFではどんなキャラクターでも、デストロンでも、主人公になることができるのです。タイトルだって「コンボイ」ではなく「トランスフォーマー」なわけですし。

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