サイバトロンリーダー Cybertron Leader

登場作品:『1st』『TM』『2010』『TR』『BW』『BM』 関連項目:マトリクス
概要

サイバトロンリーダーとは、基本的にサイバトロン種族を統率し導いていく、指導者のことを指す。サイバトロンのリーダーはその証である「マトリクス」を所持し、それは代々継承されていく。サイバトロンには種族が誕生した当初から、リーダーが存在していたようだ(マトリクスの継承を可能とするためだろうか?)。サイバトロンの指導者達は、いつの日か現れる“真の所有者”にマトリクスを手渡すことが、自らの役割だと考えていたらしい。基本的に優れた能力、資質を持つ者のみが、リーダーとなれる。また、リーダーとして果たすべき義務と責任の重さは相当なものらしく、かのコンボイでさえ、マトリクスを受け継いだ当初は思い悩んだらしい。それを克服した時初めて、そのサイバトロンは“真のリーダー”となれるのである。なお、戦乱時には“戦士”が指導者となることが多かったが、戦士以外の者がリーダーになることもある。

種族の指導者と総司令官
厳密には、種族のリーダーと総司令官は異なるものである。総司令官とは、“軍の最高指揮官”のことで、また種族の指導者は、軍が誕生する(約900万年前)以前から存在していた。なおコンボイのように、種族のリーダーと軍の総司令官を兼任する者もいる。

歴代サイバトロンリーダー(1)

ここでは、ロディマスコンボイの魂がマトリクスの中を旅した際に出会った、歴代のサイバトロンリーダー達を紹介する。なお、彼らの名前は現在の所不明なため、便宜的にアルファベットを付けて表した。順番は年代順であり、下に行くほど新しいリーダーである。

サイバトロンリーダー(A)
ロディマスコンボイの中枢意識がマトリクスの中で最初に出会ったサイバトロンリーダー。最初期の指導者らしく、外見や口調は老人のようで、恐らく戦士ではなかったと思われる。彼の時代はまだクインテッサ星人がセイバートロン星を支配しており、「サイバトロン」という呼称も使われていなかったと思われる。彼は辛い時代の民間用ロボット達を陰で支えていたのかもしれない(あまり表立った活動はできなかったと考えられる)。額にはエンシェント・サイバトロンマークが付けられている。

サイバトロンリーダー(B)
青いボディカラーが特徴のサイバトロン。彼の時代(約1100万年前)にクインテッサ星人を、セイバートロン星から追放した。なお、クインテッサ星人の追放は、のちのアルファートリン・A-3率いる民間用ロボット達のハイブシティ攻略に端を発するが、当時のA-3は全種族の指導者ではなく、ハイブシティ近くに住む小集団のリーダーに過ぎなかったようだ。黄金時代と、デストロンとの局地的衝突が起きたセイバートロン星の混迷期に彼はサイバトロンのリーダーを務めていたようだ。

サイバトロンリーダー(C)&(D)
画像は、右のサイバトロン(C)から左のサイバトロン(D)にマトリクスが渡される場面。約900万年前の混迷期のリーダー達。この時代は、デストロンとの抗争によって命を落とすサイバトロンリーダーも多かったようだ。

サイバトロンリーダー(E)
アルファートリンの前任者にあたるサイバトロンリーダー。10輪のトラックに変形し、そのモードでの体当たりは強烈である。なお、彼の時代にサイバトロンは初めて“トランスフォーマー化”しており、彼はセイバートロン星の最初期のTFだったようである。戦士としても優れた能力を有していたようだが、メガトロンの融合カノン砲によって重傷を負い、アルファートリンにマトリクスを託した。クインテッサ星人による圧制の時代に既に誕生していたようである。

歴代サイバトロンリーダー(2)

ここでは、上記で紹介した者以外の歴代リーダー達を紹介する。なお、以下のサイバトロン達がいつの時代にリーダーを務めていたかなどは現在の所不明である。

マトリクスから現れたサイバトロンリーダー達
デストロン達にマトリクスが奪われた際、マトリクスの中から出現した4人のサイバトロンリーダー。マトリクスを守るため、コンボイと共に意識体として現世に現れた。まさに“亡霊”のような彼らの存在は、ガルバトロン達を恐れさせている。彼らサイバトロン達は、クインテッサ星人が支配する時代からセイバートロン星の混迷期の間に、リーダーを務めていた者達のようだ。

宇宙ペスト事件の際のサイバトロンリーダー達
宇宙ペスト事件を解決するため、コンボイがマトリクスの中を旅した際に確認された、3人のリーダー。全員同じようなボディカラーだが、アルファートリンの色が本来のものと違っていたため、彼らの色も本来は異なる可能性もある(彩色ミスと思われる)。

謎の存在
まるで髑髏のような奇怪な顔のロボット。外見とは異なり理性的な人物で、コンボイに宇宙ペスト解決のための助言を与えた。マトリクスの中に存在することから、彼もサイバトロンリーダーと考えられるが、詳細は不明。ベクターシグマによる第1号ロボットであるアルファートリンさえ知らない情報を持っているなど、かなり謎の多い存在である。彼の時代に、セイバートロン星を宇宙ペストが襲ったらしい。

地球暦2010年にロディマスコンボイがマトリクスの中を旅した際に見た“ビジョン”の中に、外装を着けた状態の彼らしきロボットが登場している(画像左)。かなり最初期に開発されたロボットなのは間違いなく、ベクターシグマ以前のロボットとも考えられる。

補足事項

就任順
リーダー(A)⇒リーダー(B)⇒リーダー(C)⇒リーダー(D)⇒リーダー(E)
⇒アルファートリン⇒コンボイ⇒ウルトラマグナス⇒ロディマスコンボイ⇒コンボイ

上記の就任順は、現在分かっているサイバトロンリーダーのみで構成したものである。リーダー(E)以前のどこかに、「歴代サイバトロンリーダー(2)」で紹介した8名のリーダーが入るようである。また、現在確認されていないサイバトロンリーダーがまだ存在する可能性もある。コンボイのように、一度辞めて再びリーダーに就任する者もいるようだ。

リーダーの数と就任のサイクル
現在分かっているサイバトロンリーダーの数は17人である。サイバトロンの千数百万年に及ぶ歴史の中でも、コンボイの約900万年に亘る就任期間(サイバトロン種族の歴史の半分近く)は、他のリーダー達と比較するとかなり長く、彼が指導者として有能であったことが窺える。クインテッサ星人支配の時代や、セイバートロン戦争勃発前の混迷期には、死などによって、短期間(1万年以内)の内にリーダーが交代した可能性がある。

アルファートリンについて
アルファートリンはベクターシグマによる第1号だが、リーダーを務めたのは比較的最近である。どうやら彼の気持ちとしては、指導者になりたくなかったのかもしれない。しかし、就任した当時はセイバートロン星の混迷期であり、やむを得なかったのだと思われる。


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