TFの機能・能力

登場作品:『1st』『TM』『2010』『TR』『BW』『BM』
関連項目:トランスフォーマーTFの構成要素TFの誕生・進化・変容
変形関連

トランスフォーム Transform
「変形」や「変化」の意。TFの最大の特徴であり、その名の所以でもある身体可変機能である。「トランスフォーム」の起動コードの音声入力によって変形。一応、発声しなくとも変形することは可能なのだが、そのような場合には音声入力以外の起動方式をとっているものと思われる。部分的な変形や中間形態をとることも可能である(画像右)。

通常のTFの変形所要時間は数秒ほどだが、ユニクロンは例外として数分もの時間を要する。元々この機能は、サイバトロンがデストロンから身を守り、対抗する手段として編み出された。TFはプログラム次第で複数の変形モードを獲得できるが、あまりにも多いと他の身体機能を圧迫するため、無限に変形モードを追加することはできない(そのため2形態が一般的)。ダメージや恐怖などによって変形がままならなくなり、場合によっては変形不能となることもある(画像左)。また、テクノオーガニックTFは、より複雑で微細レベルでの変形をしているように見える。

ユナイト/セパレート Unite/Separate
ユナイトは「合体」、セパレートは「分離」の意。機械の身体を持つTF種族は、複数の個体が組み合わさることで一体の複合体を形成し、能力の向上を図ることができる。これによって、単体時のTFの欠点を補ったり(飛行能力の付与など)、巨大化、武装の強化など、様々な効果が得られる。この機能もTF種族を特徴付けるものの一つであり、“形が変化する”という意味では、トランスフォームの一形態とも言える。

トランス・フォーメーション Trans Formation
スペリオンやメナゾールなどの一部の合体TFが、合体時に手足を入れ替えるフォーメーション。また、その際の起動コードでもある。このトランス・フォーメーションによって、攻撃型の「アタックタイプ」や、怪力を発揮する「パワータイプ」などに変化することができる。スペリオンが惑星ジャンキオンの上空でクインテッサシップと戦闘を行った際などにトランス・フォーメーションを行っているが、使用頻度は低かった。

拡大・縮小化
一部のTFは、自らの身体の大きさを変化させることが可能で、それに伴い質量も変化する。基本的には変形などのプロセスを経ることでボディの大きさを変えることができるが、際限のない巨大化・縮小化が可能というわけではないようだ。また、ロボットモードなどのサイズは比較的一定の大きさだったため、“基本”となるボディのサイズは存在するようである。デストロンのサウンドウェーブは、ロボットモードでは通常のG1TFと同サイズで人間よりも遥かに大きいが、カセットレコーダー形態では、人間の手に収まるほど小さくなることも可能だった。その他、メガトロンはウェポンモードでは縮小化し部下の武器となることができ、宇宙輸送を行うTFなどもビークルモードでは巨大化し、仲間達を乗せることができた。拡大・縮小化が可能だったのは基本的にサイバトロンやデストロンなどのG1TFで、プロトフォームTFには不可能な機能だったようだ。

身体再構成
TFが変形モードを変更・追加する際などに、身体構造を改変すること。基本的には「スキャン機能」を使用し、対象物のデータを取り込み、非常に短時間で改造は行われる。これは彼らの身体がナナイトと呼ばれる微小機械群によって構成されていることに起因している。データさえあれば外観だけでなく内装までも再現することができるが、中には変形機構上再現が不可能な部分もあるようだ。また、スキャン機能を使用しなくとも、直接データを入力することで変形モードの変更・追加は可能だと思われる。TFが身体再構成を行う理由には「擬態」を目的とする場合も多いが、異星の環境に「適応・適合」するための手段として利用されることもある。

スキャン Scan
TFが身体再構成や、プロトフォームを起動させる際などに使用する機能。基本的には「スキャナー」と呼ばれる装置を使用するが、地球暦2300年頃のTFにはボディにスキャナーが内蔵されていた。変形モードを獲得したい対象の機械、もしくは生命体に、スキャナーから「スキャンビーム」を照射することで、その対象物が持つ形状や機能、遺伝情報といったデータを瞬時に解析・読み込み、身体再構成を行う。このことを一般に「スキャンする」や、「スキャニング」と言う。恐らくこの機能は、TF達によって編み出されたテクノロジーと思われる。

その他の機能・能力

エネルギー摂取
ほぼ全てのTFは、「エネルゴン」を主要な動力源としている。TFのエネルギー供給には、胴体部にチューブを接続するなど様々な方法をとることができるが、他の生物のように“口から”エネルギーを摂取することも可能なようである。その際にはいわゆる“味覚”を楽しむことも可能。ビーストモードを獲得したプロトフォームTFの場合、ビーストモードの「エネルギー変換機能」を使用することで、有機物(動物や植物など)を摂取することも可能だった。この機能は、エネルゴンが確保できない惑星環境下に置かれた場合などに効力を発揮する。なお、有機物の摂取は、効率面でエネルゴンに劣るようだ。また、インセクトロンは金属や有機物、石油などを食べる、非常に雑食性の高い特殊なTFだった。かなり高度なエネルギー摂取・変換能力を有していたと言える。

コミュニケーション/言語学習
TF達の言語は、基本的に二進法コードによる機械語と言われている(本来の言葉が聞かれることは滅多にないが)。コミュニケーションの際には、通常発声装置による音声会話を用いるが、無線電波を使用した遠隔会話も可能となっている。また、TF達は異星種族の言葉を、異星言語データファイルの照会と解析プログラムによって、ごく短時間で習得することができる。そのため、人間などともすぐにコミュニケーションが可能で、サイバトロン達は彼らと心を通わせることもできたのである。自然を愛するサイバトロンの地質学者・ビーチコンバーは、言語学習機能によって、動物達とも意志の疎通を行っていた。

リンクアップ Link Up
TFが他のオンラインコンピュータなどと繋がること。TFとリンクアップしたコンピュータからは、キーボードの操作などによってTFの動きをコントロールすることができ、TFのオプティックセンサーからの情報もディスプレイに表示される。サウンドウェーブの攻撃でバトルコンピュータをやられたプロールは、頭部から伸ばした2本のロッドアンテナから電波を飛ばし、助けを求めた。そして、その電波は電話回線を経由し、地球人の少年・チップ・チェイスのパソコンとリンク、プロールはチップのサポートを受けることでデストロンを撃退している。

ダイレクトサーチ/オペレーション Direct Search/Operation
TFがコンピュータなどの電子機器を調査及び操作する際に使用する機能。コンピュータや装置類に手などを触れることで、直接その内部状況を知ることができ、また指先から放つビームによってコンピュータなどとリンクし、直接的に操作することが可能である。デストロンの破壊大帝メガトロンは、コンピュータに手を触れ、データが転送中であると知覚しており、サウンドウェーブは人間のコンピュータを起動する際に使用している。主に異星文明の機械を操作する際などに使用した機能と思われる。

ダイレクトダウンロード/アップロード Direct Download/Upload
TFがデータの受け渡しの際などに使用する機能。コンピュータなどから直接データを取り込んだり、敵からデータを奪うこともできる。デストロンのサウンドウェーブは、人間(チップ)の頭脳から直接データをダウンロードし、反物質エネルギーの構造式のデータを転写している(これによるチップの身体への悪影響はなかったようだ)。また、プレダコンのブラックアラクニアなども、眼から放射したビームでコンピュータとリンクし、データのダウンロードなどを行っていた。

リモートコントロール Remote Control
遠隔制御機能で、「リモコン」と略されることもある。ビルドロン部隊のグレンに身体をバラバラにされたコンボイが使用した。パワーユニットが無事だったため辛うじて意識のあったコンボイの頭部は、リモートコントロールによって離れた場所にあった脚部を近くに呼び寄せ、ロボットアリゲーター化された胴体部の制御なども行っている。この機能は頭部から信号を送り、遠隔地の“機能の停止していない”ボディの一部であれば、制御が可能だったようだ。だが、マキシマル達など、全てのTFがこの機能を使用可能だったかは不明。

スキャンモード Scan Mode
TFの高精度視覚機能及び索敵機能。「インフラビジョン」と呼ばれる暗視用の赤外線視覚としても機能する。ビーストモードを持つプロトフォームTFの場合、嗅覚などの感覚機能も併用することが可能だった。プロトフォームTFは、ビーストモードでは基本的に武器などは使用不可能だが、このスキャンモードのシステムは使用可能である。

リペアモード Repair Mode
TFが補修処置を受ける際、自身の機能をオフラインにする状態。エアレイザーのプロトフォームをエネルゴン・フィールドから守るため、チーターのロッキングチップを取り外して転用する際、ごく短時間このモードに入った。ここで彼はスパークの幻視を見ている。

メンタル・ターゲッティング・グリッド Mental Targetting Grid
射撃シミュレーション用の、TFの脳裏に表示される共通フォーマットの標的座標図。プレダコンの攻撃で視覚機能を失ったマキシマル達が戦う際、射撃方向のガイドとして使用した。プレダコンやサイバトロン、デストロンなどの全てのTFに、このメンタル・ターゲッティング・グリッドの表示機能が装備されていたかは不明。マキシマル達が射撃シミュレーションを行うためにインストールした機能とも考えられる。

インターナルリペア Internal Repairs
TFの内部補修機能。人間同様、軽微な損傷程度なら、自動的に修復できるようだ。これも彼らの身体が微小機械群・ナナイトによって形成されているため可能な機能と言える。

ステイシス・ロック Stasis Lock
「停滞固定」という意味の“生命維持機能”。TFが極度の損傷やエネルギー欠乏に瀕した際、システムを凍結してスパークを保護することができる。プロトフォームを固体化して保存する再にも用いるが、それにはステイシス・ポッドの「ロック機能」(ロッキングチップによる機能)が必要となる。約400万年前、宇宙船アークが地球に墜落した際、内部のTF達はその凄まじい衝撃によってステイシス・ロック機能が働き、長き眠りについたのだった。

関連項目

スキャナー Scanner
TFがスキャンを行う際に使用する装置。有機生命体の遺伝情報を解析する機能を持った物は「DNAスキャナー」と呼ばれる。TFの変形モードの変更・追加や、プロトフォームの起動に必要な他種生命の身体構造データを採取することができる。「スキャンビーム」によって対象生命体の遺伝情報を瞬時に解析する他、死体や化石骨から生前の姿を再構築することも可能。ステイシス・ポッドにも標準装備されている。

ロッキングチップ Locking Chip
TFにステイシス・ロック状態をもたらす安全装置。TF自身やステイシス・ポッドに装備されている。エネルゴン・フィールドのため命の危機にさらされたエアレイザーのプロトフォームを救うため、ステイシス・ロック機能を作動させようとした際、ステイシス・ポッドに備えられたロッキングチップが破損していたため、チーターの物を転用している。


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