プリマクロン Primacron

CV:難波圭一 登場作品:『2010』 関連項目:ユニクロンマトリクス
概要

銀河系誕生の頃から生き続ける謎の知的生命体。高度な知性を持つ彼の頭脳にはあらゆる策略と才知が満ち満ちている。小柄な有機体で、驚異的な生命維持能力を持つ。ボロボロの宇宙船を住処とし、そこで研究などを行っている。

銀河系が誕生したばかりの頃(約120億年前)原始的ロボットを何体か造ったプリマクロンは、自らのパワーが増すにつれ、野望も膨らんでいった。そして、彼の造るロボットはどんどん巨大化していき、ついに惑星サイズの超巨大ロボット・ユニクロンが誕生した。しかし、邪悪な意志を持ったユニクロンは反乱を起こし、プリマクロンは負傷。その後、何とか生き延びた彼は、二度と同じ失敗を繰り返さないためロボット生命体の製作を断念、代わりにエネルギー生命体・トルネドロンを創造した。そして、地球暦2010年に銀河系の様々な文明を襲わせたが、結局トルネドロンにも反逆され、間一髪のところをグリムロックに救われている。その後の消息は不明である。

創造物

トルネドロン Tornedron CV:島香裕
ユニクロンの反乱に懲りたプリマクロンが最高級の安全回路を組み込んで造り出した「生きているエネルギーの雲」。あらゆるエネルギーを吸い尽くし巨大化する、まさに怪物である。普段はオレンジ色の炎のようなエネルギー体だが、状況や目的に合わせてその姿を変化させることができる。プリマクロンの宇宙船内の制御盤から、ある程度はコントロールできるようだ(画像左の右下:プリマクロンの宇宙船)。

地球暦2010年。宇宙空間に解き放たれたトルネドロンは、恒星などの天体をはじめ、あらゆる生命のエネルギーを吸い取り巨大化していった。そして、巨大なクモの姿となったトルネドロンは、セイバートロン星にも襲来。TFもろとも惑星のエネルギーを吸収し、その力を強大なものにしていく(この時点で、そのパワーはユニクロンをも超えたと言われる)。その脅威は、太陽系にも迫っていた。月や地球をその餌食としたトルネドロンは(地球を襲った際にも、クモの形態をとった)、次に、銀河系の中心に向かう野獣ロボット達を追い始める。銀河系中心部の惑星に降り立ったトルネドロンは、巨大なドラゴンの姿でダイナザウラーを圧倒(この際グリムロックがダイナザウラーの下敷きになる)、さらにスカイリンクスのエネルギーも吸収する。散らばって逃げる野獣ロボット達だが、トルネドロンは4つに分裂。スチールジョー達カセットテープ型TFを虎形態が、プレダキングをロボット、テラートロンを3頭の蛇、そしてダイノボットを(トリケラトプス、ブロントサウルス、ステゴサウルス、プテラノドンの特徴を持つ)恐竜形態が襲い、全滅させた。その後、トルネドロンはプリマクロンに反逆し、飢えを満たすために自らの創造主を襲う。しかし、無事だったグリムロックの「逆転スイッチ」による単純な方法で、危機は回避される。トルネドロンは吸い取ったエネルギーを元に戻しながら(このプロセスによって各天体やTF達は再生した)、消滅していった。

声の主 CV:石井敏郎
かつてプリマクロンの助手をしていた人物。類人猿型ロボットの彼は、銀河系誕生直後にプリマクロンが造った原始的ロボットの1体のようだ。長らく助手を務めた彼だったが、プリマクロンが造り出した超巨大ロボット・ユニクロンが反乱を起こした際、ボディを破壊されてしまう。しかし、自らの精神が宿ったコアユニットをボディから分離することで、銀河系中心部の惑星に逃げ延びることに成功する。彼が逃れた惑星は、文明の手が加えられていない原始的な天体で、地球暦2010年には周辺の宙域に謎の宇宙ゴミが漂っていた(画像左下参照)。

地球暦2010年、プリマクロンが造り出した新たなる脅威・トルネドロンから宇宙を救うため、彼は月面で戦っていたグリムロック達野獣ロボットを、銀河系の中心に導いた(彼の声は、野獣ロボットだけに聞こえた。またこの時、声を聞いたTF達が戦いを止めるという奇妙な現象が発生している)。彼は、惑星の洞窟内で神秘的な光を放っておりどうやら一種のエネルギー生命体へと変貌しているようだ。野獣ロボットの単純な本能にこの危機を脱する可能性を見出した彼は、グリムロック達にプリマクロンとトルネドロンの脅威を伝え、彼らの破壊を依頼するのだった。


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