エネルゴン Energon

登場作品:『TF1-2』『TM』『TF3』『TF4』『BW』『BM』
関連項目:トランスフォーマー
概要

エネルゴンとは、“エネルギーの塊”とも言うべき“物質”(エネルゴンは固体や液体=物質として存在している)、あるいは“エネルギーの性質等を汎用性の高い形に同一規格化した物”と考えられる(メタな視点で言えば、エネルゴンとは“エネルギーを視覚的に分かりやすく表現したもの”と思われる)。これは「エネルゴン・キューブ」や「エネルゴン・クリスタル」などの総称であり、TF達はエネルゴンを自らの身体の主要動力源とする他、主に“エネルギー源”として様々な用途に利用している。基本的にTF達が用いるエネルゴンは、“人工的に作られた”物が殆どだが、稀に自然界にも存在するため、エネルゴンは天然の物と人工の物とに大別できる。また少なくとも人工エネルゴンに関して言えば、原料となる資源さえあれば作ることが可能なため、決して希少な物質などではない。しかし、広大な宇宙においてそのエネルギー資源探索の労力を考えると、TF達にとってそれが貴重であることも事実である。エネルゴンは「ビーストウォーズ」が勃発するきっかけともなっており、争いの火種となることも多かったようだ。

量の表現・単位
TF達がエネルゴンの量を表す際には、体積の単位である「アストロリットル」が主に用いられる。西暦1984年に地球でTF達が目覚めて間もない頃、ディセプティコン軍がスペースクルーザーで故郷への帰還を計画していた際、メガトロンにエネルゴン・キューブについて問われたサウンドウェーブが、「あと3000アストロリットル必要」と答えている。

エネルゴン・キューブ Energon Cube
汎用性・利便性を持たせた、安定状態のエネルゴン。“燃料”としては理想的なエネルゴンだが、実は“爆発性”という危険な性質をも有している。エネルゴン・キューブとは、エネルゴンを安定化させたものであり、その危険性を低減させることができる他、エネルゴンに変換前のエネルギー資源を凝縮して蓄えることができ、運用性及び保存性も高めることが可能。その名の通り立方体状の外観をしたエネルゴンで、基本的にTF達はこの形でエネルゴンを多く用いており、またエネルゴン・キューブには天然の物と人工の物とがあるが、多くの場合は様々な原料から人工的に作られたエネルゴン・キューブが利用されている。なお、エネルゴン・キューブも安定状態とはいえ、“エネルギーの塊”のため、何らかの起爆要素(銃撃など)によって大爆発することがある。そのため、“爆薬”としても利用されることがあった(西暦2006年にユニクロンの首をサイバトロン星から引き剥がす際にも使用された)。

人工のエネルゴン・キューブには、虹色に発光する物と、淡い紫色の物とが存在するが、これは原料の違い、あるいは注ぎ込まれたエネルギー量の違いなどが原因で生じる差異と思われる。なお、エネルゴン・キューブは“圧縮”することも可能で、より体積を軽減することができるが、それを行った場合エネルゴンは虹色に発光する。また、エネルゴン・キューブには液体や固体状の物があり、液状の物は飲んだTFを一種の“酩酊状態”にすることもあった。エネルゴン・キューブの技術は、少なくとも約900万年前から、TF達によって利用されていたことが分かっている(のちのオプティマス・プライムであるオライオン・パックスは、エネルゴン・キューブの倉庫で働いていた)。そして天然のエネルゴン・キューブ(画像右)だが、これは“エネルゴン・クリスタル”が結晶成長によって安定した状態に変化した物である。そのため人工エネルゴン・キューブとは外観がやや異なり、クリスタル状に透き通っているのが特徴。この天然エネルゴン・キューブも安定状態ではあるが、無理な力を加えると強力なエネルギーサージを発するため危険である。ブラックアラクニアがタランチュラスの精神支配から脱する際、それを利用している。※下記「エネルゴン・キューブの作り方」等も参照のこと。

エネルゴン・クリスタル Energon Crystal
純粋かつ不安定なエネルゴンの結晶。このクリスタル状エネルゴンは、時間経過と共に結晶成長によって、安定した“エネルゴン・キューブ”へと変質する。強大な力を持ったエイリアン・「ヴォック」によって、太古の地球全土には膨大な量の天然のエネルゴン・クリスタルが埋設されていた(一般的にこのエネルゴン・クリスタルは、“天然のエネルゴン”とされる。なお、TF達が人工的にエネルゴンのクリスタルを生成可能かは不明である)。そのあまりの埋蔵量により、地上には強力な「エネルゴン・フィールド」が発生し、TF達にとって危険な環境を形成していた。エネルゴンはTF達にとって必要な物だが、このクリスタルのパワーは不安定なため、彼らが利用する際には注意が必要である。なお、ヴォックのプラネットバスターによって引き起こされた“ビッグ・バーン”後は、地球上のエネルゴン・クリスタルは大部分が消滅するか、あるいは安定したエネルゴン・キューブへと変化したようだ。

スーパーエネルゴン Super-Energon
通常よりも多くのエネルギー資源が用いられた、良質のエネルゴン・キューブ。西暦2006年にカルボンビア国の石油からオクテインが作り出した。その際は1千バレルもの石油を使いわずか1個のエネルゴン・キューブしか作ることはできなかったが、巨大TF・トリプティコンは1時間に50個ものスーパーエネルゴンを摂取したらしい。なお“スーパーエネルゴン”とは、それを飲んだガルバトロンによる呼称である。通常よりも多くの原料が使われエネルギーが濃縮されているためか、摂取したTFは一時的なパワー増幅などの効果があったとみられる。オクテインはガルバトロンに“ニュータイプのエネルゴン”と説明しているが、これは全く新しい特殊なエネルゴンというわけではなく、単にエネルギー量が大きいだけで、その外観などは既存の一般的なエネルゴン・キューブと同じであった。製作するには大量の原料が必要なこともあり、その後スーパーエネルゴンが再び使用されることは少なかったものと思われる。

双極性エネルゴン Bi-Polar Energon
正負のエネルギー特性を持った一対のエネルゴンを指すと思われる。外観はキューブではなくクリスタル状で、これが元々正負の性質を有した特殊なエネルゴンなのか、それとも通常のエネルゴンに正負の性質を付与したものなのか、元々エネルゴンは正負の性質を持っているのか、詳細は不明。この双極性エネルゴンはビーストウォーズの際、「ディスラプターキャノン」のエネルギー源として使用されている。二つ並べられたクリスタルから発せられる強力なエネルギーを中央の端子で受け、そのパワーをキャノン砲に送り込む構造となっていた。

エネルゴンの利用法

通常TF達はエネルゴンを、“エネルゴン・キューブ”の形で利用することが多い。エネルゴン・キューブは安定性・汎用性が高く、そのまま兵器や装置のエネルギー源として使用することができ(画像参照)、またTF達自身の動力源として、文字通り“食する”ことも可能。以下では人工エネルゴン・キューブの製作方法や、TF達がエネルゴンをどのように利用しているかについて紹介している。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

エネルゴン・キューブの作り方:
人工的なエネルゴン・キューブを製作する際には、まず最初に立方体状の“型枠”の生成を行う。この型枠の生成は、ディセプティコン軍の場合、主にサウンドウェーブが行っていたが(画像左)、スタースクリームやダージ達も、両手を向かい合わせることで型枠を生成していた(サウンドウェーブのみがこの型枠を作ることができるというわけではなく、単に彼が型枠の生成を主に担当していただけと思われる。この“型枠の生成機能”は一部のTFだけが持つ特殊能力とは考えにくいため、恐らくそれを行うためのシステムをインストールしさえすれば、サウンドウェーブやスタースクリーム達以外のTFでも型枠を作り出すことは可能と考えられる)。また、TFだけが型枠を生成できるのではなく、エネルゴン・キューブの製作には何らかの装置を用いる場合もあり、この型枠の生成もそういった機械が行うこともあるようだ。

エネルゴン・キューブの型枠は、特殊なエネルギー(及びその力場)によって形成されているように見える。そのため、一見何もない型枠の“面”にも、エネルギーが張り巡らされており、いわゆる“容器”として機能するようだ。この容器(型枠)は、様々な性質や機能を有しており、物理的に持ち運ぶことも可能。また、型枠には対象のエネルギー資源から自動的に“原料”を吸収する機能や(画像左)、原料の“吸入口”を形成することも可能だった(画像右)。

型枠に注ぎ込まれた原料は、型枠の内部でエネルゴンへと“変換”される。これは型枠が持つ最大の特性であり、変換のプロセスは短時間に行われる。なお、エネルゴン・キューブの原料となるのは、原油や電気、ルビークリスタルやダイヤモンド、溶岩や蒸気、果ては知性体(トララカン)の精気などからもエネルギーを抽出し、エネルゴン・キューブを作ることができた(中でも“反物質”からは、非常に強力なエネルゴン・キューブを製作可能で、これは「反物質キューブ」と呼称された)。また必ず行うわけではないようだが、エネルゴン・キューブに圧力を加え“圧縮”することで、より体積を軽減しコンパクト化することも可能(画像右)。これらの工程を経ることで、人工エネルゴン・キューブが完成するのである。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

様々なエネルゴン:
エネルゴンには様々な形状・性質の物が存在する。固体や液状の物、小型の携帯式エネルゴンなどである。サンドストームとオクテインが立ち寄った宇宙ステーションでは、通常のエネルゴンとは外観の異なるエネルゴンが出されている(画像左)。シート状の物やキノコのような形の物などが確認されているが、恐らくエネルゴンを原料に加工(調理)した物と思われる。

惑星パラドロンは豊富なエネルゴンを擁する世界だった。パラドロンで用いられているエネルゴンは基本的に液状で、そこに住むオートボット達の都市にはエネルゴンの噴水が存在した。惑星とエネルゴンの中心とも言うべき“エネルゴン・コア”は、ディセプティコン軍にそのエネルギーを奪われそうになった惑星パラドロンの破壊に利用されている。

エネルゴン菓子 Energon Goodie
小型のエネルゴンでできた菓子。ポケットサイズの携帯式エネルゴンであり、小さな箱型のケースに収納されている。菓子とはいえ、TF達にとっては貴重なエネルゴンであり、いざという時には非常食ともなる。惑星クインテッサでホットロッド達がワニ型TFに襲われた際、カップが腰の収納庫から取り出し、友好の印と称しワニ型TFに与えている。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

エネルゴン製ツール/ウェポン:
TF達はエネルゴンをベースに、道具や武器を製作することもある。それらは非常に優れた性能を有しているが、TF達にとってエネルゴンは貴重なため(もしくはエネルゴンに内在する“危険性”から)、それほど多くエネルゴン製の道具や武器が作られることはなかったようだ。確認されているものとしては、ディセプティコンやオートボット達が「エネルゴン・チェーン」や「エネルゴン・バー」などの道具や設備を使用しており(下記項目参照)、小惑星モナカス(あるいは一部の星間社会)では「エネルゴン・チップ」と呼ばれる“通貨”が使用されていた(画像左・どうやらTF以外の異星種族も、エネルゴンを様々な用途に利用しているようだ)。また、デプスチャージとランページの最後の戦いでは、鋭く尖ったエネルゴン・クリスタルがそのまま刀剣状の武器として使用されている。

ビーストウォーズの際にはメガトロンが、エネルゴン製のナイフ・「エネルゴン・ブレード」や、ランページのスパーク核を収容する「エネルゴン・ケージ」を用いていた。エネルゴン・ブレードはスパークを文字通り“切断”することができ、またエネルゴン・ケージに装備された多数のエネルゴンの針は、そこに収容されたスパーク核の持ち主であるランページの身体に苦痛を与えることもできた。このことから、エネルゴンは“スパーク(とその持ち主)に物理的な影響・作用を与えることができる”ということが分かる。実際、不死身と呼ばれたランページに死をもたらしたのは、彼のスパークにデプスチャージが突き立てたエネルゴンの刃だった。

エネルゴン・チェーン Energon Chain
メガトロンがオートボット達に使用したロープ状の拘束具。その名からエネルゴンを材料に作られていると思われ、エネルゴン・キューブなどと同様に虹色に発光している。ディセプティコン軍の攻撃を受け、パワーの落ちたオプティマス・プライムやアイアンハイド、トレイルブレイカー達は、これに拘束され身動きできなくなってしまった。だが、隙を見たホイルジャックがサイドスワイプのフレアガンを使用し、エネルゴン・チェーンを焼き切っている。

エネルゴン・バー Energon Bar
地球のオートボット基地の檻に使われている柵。オートボット達が倒し、捕虜にしたスタンティコンの5人を収容している。このエネルゴン・バーは檻内部のTFを変形不能とさせることができたとみられ、ここからの脱出は非常に困難であった。檻はいくつかの小部屋に仕切られていたため、メナゾールへの合体も不可能だったが、ブレークダウンがバイブレーションを起こし、エネルゴン・バーをショートさせたことで、破られている。

エネルゴンの源泉関連

エネルゴンの源泉 Source of Energon
初代メガトロンらG1TF達の間では、太古の地球が「膨大なエネルゴン・キューブの宝庫」として知られていたらしい。それ故TF達は、約400万年前の地球を指して、「エネルゴンの源泉」と呼んだ。ゴールデンディスクにその所在が記されていたため、西暦2300年頃、プレダコンのメガトロン一味はそこを目指し、オプティマス・プライマルのマキシマル部隊は彼らを追跡することとなった。実際、彼らが辿り着いた太古の地球は莫大なエネルゴン・クリスタルの鉱床を有する世界だったが、そのエネルゴンは本来、エイリアン・“ヴォック”の実験に必要な“道具”として用意された物であった。マキシマルとプレダコンはこのエネルゴンの源泉を舞台に、“ビーストウォーズ”を繰り広げている。

エネルゴン・フィールド Energon Field
莫大な量のエネルゴンが作り出す強力な場。エネルゴン・フィールド内のTFは、システムに“致命的な負荷”が及ぶため、ロボットモードでは長時間活動することができない(無理にロボットモードでいた場合は、ステイシス・ロックが働くか、最悪の場合スパークが消失する=死)。また通信電波も撹乱させるため、フィールド内での安定した交信にはレーザーリレー通信などを利用する必要があった。この力から自らを守るため、ビーストウォーズの際TF達は太古の地球の原住生命体をスキャンし、“ビーストモード”を獲得した。地球の生物達にはエネルゴン環境への“耐性”があり、その破壊的な影響を受けていなかったため、彼らの遺伝情報を取り込んだTF達も、ビーストモードではその特性(抵抗力)が働き、エネルゴン・フィールド内での生存及び活動が可能となったのである。なお“ビッグ・バーン”後は、埋設されていたエネルゴンの大部分が消滅したことに伴い、全地球規模のエネルゴン・フィールドは消失したようだ。

エネルゴン・ストーム Energon Storm
強力なエネルゴンの力によって発生する嵐。雷に似た「エネルゴン・ボルト」を伴い、その強力な稲妻はマキシマル基地のセンチネル・シールドにすらダメージを与える。エネルゴン・クリスタルのエネルギー爆発により、竜巻として局所的に発生することもあった(画像右)。ビッグ・バーンによりフィールド効果の消失した後も各地で確認されており、ナチュラル・アンフィシアターには頻繁にこの嵐が吹き荒れている。

浮遊山 Floating Mountain
不安定なエネルゴン・クリスタルが引き起こす現象の一つ。巨大なエネルゴン塊によって、その極度に凝縮されたエネルギー量のため周囲の岩盤ごと浮かび上がり、空中を浮遊する山となったもの。内部のクリスタルに接触したTFは、外部構造へのパワーサージ流入により、一時的な機能増強とフィールド耐性を獲得する。偵察飛行中のテラソーによって発見され、彼にメガトロンを倒すほどの強大なパワーを与えるが、マキシマルの工作によって破壊されている。

エネルゴン荒地 Energon Wasteland
プレダコンの領域内に広がる荒廃したエネルゴン鉱床。利用不可能なほどの不安定な状態のため、プレダコンでさえ手を付けずに放置している。奇怪な光景が広がっている。よじれて石化した木々や不気味な岩石が乱立しており、大地には無数の亀裂が走り、随所に危険な「エネルゴン・ガイザー(間欠泉)」が噴き出している。エアレイザーのステイシス・ポッドがこの地帯に不時着し、ライノックスとチートーアによる決死の起動作業が行われた。

関連項目

エネルゴン転換装置 Energon Transfer Machine
地球のディセプティコン基地にあるエネルゴンを生成する装置。インセクティコンが蓄えた穀物などのエネルギーをエネルゴンに転換することができた。使用する際には、まず円筒状の設備にTFが入り、身体にエネルギーを取り出すためのチューブを接続する。そして、そのエネルギーは転換装置本体へと運ばれ、製作ラインでエネルゴン・キューブが次々と作られる仕組みであった。なお、円筒状設備とエネルゴン・キューブのラインとは別室となっており、実際には大量のエネルゴンが生成されているにも関わらず、メガトロンはインセクティコン達を欺き、エネルギー資源収集の報酬としてたった一個ずつのエネルゴン・キューブしか与えなかった。

エネルゴン・スキャナー Energon Scanner
TF達がエネルゴンの探索などに用いる小型のスキャナー。エネルゴンを検出する機能を有し、片手で操作可能、一部のTFはビーストモードでも使用できる設計となっていた。ビーストウォーズの際、マキシマル達が立石群を調べる時オプティマス・プライマルが(画像左)、またエネルゴンの探索の際にダイノボットが(画像右)、それぞれ形状の異なるスキャナーを使用している。

エネルゴン採掘用装備
天然のエネルゴンの採掘をTFが行う場合、素手では危険が伴うため、専用の装備を使用する。ビーストウォーズの際、マキシマル達はエネルゴン・クリスタルを採掘するため、伸縮式クローアーム(画像左)とエネルゴン用コンテナ(画像右)を用いていた。どちらの装備もビーストモードで使用可能な物で、コンテナはチートーアが背中に担いで使用した。

エネルゴン・ステーション Energon Station
TFがエネルゴンを補給するための施設。ビーストウォーズの際、プレダコンのメガトロンがエネルゴン・キューブの所在地にこの補給基地の建設を命じている(そこはタランチュラスによって、彼の新たな“巣窟”として利用されることになったが)。また、アクサロンやプレダコン戦艦内にも補給ステーションは存在し、TF達はそこでパワー供給を受けたようだ。

エネルゴン放出ウイルス Energon Discharge Virus
タランチュラスが開発した、TFの体内からエネルゴンを放出させるウイルス。クモ脚のようなクローの付いた容器にウイルスは入れられ、タランチュラスの持つ多目的ランチャーから標的に向け発射された。空気感染などはしないものの、このウイルスにライノックスが感染し、エネルゴンを蓄えているパワーセルのエネルギー欠乏により、生命の危機に陥っている。しゃっくりと共に噴き出すエネルゴン・ボルトはかなりの破壊力を有しており、マキシマル基地の装甲や設備などに大きな被害を出した。感染者を元に戻す「カウンターウイルス」(画像右)も同時に開発されていたため、最終的にライノックスはそれにより一命を取り留めている。

エネルゴン・ディスチャージ Energon Discharge
多量のエネルゴンがTFのボディに蓄積された際などに、余分なエネルゴンを体外に放出すること、及びTFのその機能を指す。エネルゴン放出ウイルスの感染によってライノックスが強力なエネルゴン・ボルトを放出している他、プロトフォームXのステイシス・ポッド墜落現場で多量のエネルゴン・エネルギーを浴びたチートーアが、ガス状のエネルゴンを排出している。ウイルスに感染したライノックスはともかくとして、トランスメタルは通常のプロトフォームTFよりもエネルゴン環境への“耐性・適応性”が高いため、チートーアのエネルゴン・ディスチャージは、トランスメタル特有の機能とも考えられる(G1TFなどがエネルゴン・ディスチャージを行った例は確認されていないため、この機能が全てのTF種族に備わっていたかは不明である)。


TF1-2 GlTM GlTF3 GlTF4 GlBW GlBM GlHome