ヒュドラキャノン Hydra Cannon

登場作品:『LM』 関連項目:デストロンデストロンシップ
概要

デストロンシップに搭載された大口径キャノン砲。マイクロン達が合体した3つの武器の力を利用した兵器で、“宇宙最強の武器”とまで呼ばれた。まさに、デストロンが作り上げた究極の武器である。なお、名前の「ヒュドラ」とは、ギリシャ神話に登場する9つの首を持つ竜の名で、“9つのマイクロンの力によって生まれる竜の力”という意味を込めてスラストが命名した。その圧倒的な威力は、彗星を完全に消滅させ、地球を壊滅させるのに十分な力を持つが、一度発射すると次の発射のエネルギーの充填に一定の時間が必要になるという弱点もあった。ヒュドラキャノンの開発はスラストが中心となって行われ、彼の指揮の下、アイアンハイドやランページなど少数のデストロンによって製造されたようだ。

ヒュドラキャノンのエネルギー源は、スターセイバーとコスモテクター、そしてアストロブラスター、3つの武器の力である。剣と盾と銃を一つにすることで、互いに反発する凄まじいエネルギーをさらに増幅させ、一気に解放させるというのが、この兵器の基本的な原理である。砲身の後部には、3つの武器の収容口のある反応室(画像参照)が設置されており、そこから生み出される莫大なエネルギーは、デストロンシップの推進機関などにも利用されていたようだ。メガトロンはこの兵器で地球もろともサイバトロン基地を破壊しようとしたが、コンボイによって阻止され、その際にキャノン砲は破損し、使用不能になったと見られる。そのため、ヒュドラキャノンが発射されたのは試し撃ちで彗星を爆破した際と、地球を破壊しようとした際の、事実上2度だけであった。ヒュドラキャノンは、“TF(セイバートロン星のTF種族)の技術ではない”とも言われており、ユニクロンのテクノロジーが利用されている可能性もある。

小型ヒュドラキャノン
セイバートロン星に帰還したデストロン軍が作った小型のヒュドラキャノン。スラストの指揮の下、デストロンシップに搭載されていたヒュドラキャノンを組み立て直し作られているが、その正体は単なるハリボテである。ユニクロン側に付いたスラストがメガトロン達から3つの武器を奪うため、マイクロン消滅を名目に製造された“フェイク”だったのだ。構造としては、3つの武器の反応室ユニットの上に、小型化されたキャノン砲が乗った形だが、中身はがらんどうとなっている。

運用履歴

“宇宙最強の武器”の開発
ダブルフェイスの「剣と盾、そして銃、互いに反発し合う3つの力」という言葉をヒントに、スラストは3体のマイクロンが合体した3つの武器も、一体となり凄まじい力を発揮するのではと考える。その推測を裏付けるかのように、火星軌道上でスターセイバー、コスモテクター、アストロブラスターが合わさった時、凄まじいエネルギー波が発生した。スラストは、3つの武器からなる強力な兵器の開発を構想し、彼の指揮の下、アイアンハイド達少数のデストロンによってそれは製造されたようだ。そしてスラストは、サイバトロン軍が持つスターセイバーとコスモテクターを手に入れるため、サイバトロン側にいるスタースクリームに揺さぶりをかけるのであった…。

完成/彗星を爆破
サイバトロン軍に身を寄せていたスタースクリームだったが、自らの目的を果たすため、スターセイバーとコスモテクターを手にデストロン軍へと戻ってしまった。そのことによって3つの武器は全てデストロン軍の物となり、ついにヒュドラキャノンが完成する。デストロンシップに搭載されたその兵器の実験を宇宙空間で行うこととなり、その標的に彗星が選ばれた。そしてついに、月軌道上からそのとてつもない力が解放され、発射されたエネルギーは彗星に直撃した。直後、彗星は爆発し、強烈な光が地球を覆い、その後彗星は跡形も無く消滅している。その爆発により地球の多くの地域でオーロラのような現象が発生し、異様な空模様となった。

地球のサイバトロン基地に向け発射
メガトロンはコンボイとの戦いに決着をつけるべく、ヒュドラキャノンの照準をサイバトロン基地に合わせる。コンボイは、スタースクリームを受け入れたことによって地球が危機に陥った責任を取るべく、ジェットファイヤーとリンクアップしデストロンシップに向かう。そして、バリヤーが解除された隙にシップに乗り込み、デストロン軍との戦闘が開始された。ついにヒュドラキャノンの発射準備が完了し、地球に向けてその一撃が放たれようとした瞬間、コンボイはスパークの力を解放し、キャノン砲の前に立ち塞がった。直後ヒュドラキャノンは発射され、コンボイは地球もろとも砕け散るかと思われたが、彼はそのエネルギーを受け止め、逆に押し戻してしまった。地球は救われたものの、限界以上の力を発揮したコンボイは死亡。コンボイが砲撃を防いだ際、逃げ場のなくなったエネルギーの奔流がデストロンシップの船首を破損したためか、それ以後ヒュドラキャノンが発射されることはなかった。

小型ヒュドラキャノンの罠
デストロン軍はセイバートロン星に帰還。デストロン達にとって邪魔な存在となったマイクロンを消滅するため、スラストの指揮の下ヒュドラキャノンが組み立て直された。そして完成した小型ヒュドラキャノン。コスモテクターとアストロブラスターがセットされ、スラストがメガトロンからスターセイバーを受け取ろうとした瞬間、彼らの前にホットロッドが現れた。彼は真の敵・ユニクロンの存在をメガトロンに伝え共に戦おうと説得するため単身デストロン本部に乗り込んできたのだ。命を懸けたホットロッドの行動に免じ話を聞くメガトロン。そしてスラストの挙動に不信感を持ったメガトロンとスタースクリームは、彼を追い詰める。突如スラストはコスモテクターとアストロブラスターを手に取り、それに反応しメガトロンはスターセイバーで小型ヒュドラキャノンを真っ二つにするが、中はがらんどうだった。小型ヒュドラキャノンはユニクロンの側に付いたスラストが3つの武器を奪うために作った偽物だったのである。スラストは盾と銃を手に逃亡するのだった…。

関連項目

彗星 Comet
ヒュドラキャノンの試し撃ちの標的となった彗星。その昔より凶兆として忌み嫌われているため、吹き飛ばして吉兆に変えようと言うスラストの提案で選ばれた。地球のマウント・アストロゲート周辺では夕方から彗星を観ることができ、大勢の天文家が望遠鏡を覗き込み、ラッド達5人も近くの岩場で眺めていたが、彼らの眼前で突如彗星は爆発した。それはヒュドラキャノンによって引き起こされたものであり、その後彗星は完全に消滅したが、その原因を突き止めることができた地球人はラッド達だけであった。その爆発は彗星を観測していたコスモスコープ研究所のコンピュータを故障させ、爆発で生じたプラズマ粒子の影響か、一時的に地球の多くの地域(低緯度地域でも)でオーロラのような現象を発生させている。


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