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ストーリー 01 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
『THE TRANSFORMERS LEGENDS OF THE MICRONS “LINKAGE”』 PART1/PART2/PART3/PART4/PART5/PART6/PART7 PART8/PART9/PART10/PART11/PART12/PART13/総括 |
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■PART1 あらすじ:アメリカ西海岸の都市で新たに目覚めたマイクロン・レッドライン、サーボ、フラットアウトは、突如謎のマシンに襲撃される。彼らは逃げ切れないと判断し、“エボリューション機能”で近くの車を武器へと改造。それにより、見事敵の撃破に成功するのだった。 ストーリー詳細 遥かな時を越え、地球に目覚めた“マイクロン”…。 そして、星々の隔たりを超えて現われた、トランスフォーマーたち…。 世界各地で彼らの戦いが繰り広げられる一方、ここアメリカ西海岸の都市にも、 今また新たに目覚めたマイクロンたちの姿があった!(冒頭より)
アメリカ西海岸の都市を疾走する3台の小型自動車。 その正体は、マイクロンのレッドライン、サーボ、フラットアウトだった。 彼らは謎のマシンに追跡されていた…!
マイクロン達は謎のマシン・「フィクサーバグ」の攻撃を避けながら、 街中を必死で逃走する。人間達の目を気にする余裕 すらない彼らは、ロボットモードに変形し、地下へと逃げ込んだ。 サーボ「<あいつら何なんだ、レッド?>」 フラットアウト「<デストロンの追手か?>」 レッドライン「<わからない!僕らを好きじゃないのは確かなようだが>」 レッドライン達は逃げ切れないと判断し、反撃を決意。 マイクロンが持つ「エボリューション機能」により、 彼らは近くの駐車場にある自動車を、武器へと改造する。
レッドライン「<エボリューション・プロトコル起動!>」 フラットアウト「<俺たちも手伝うぞ、サーボ!>」 フラットアウト&サーボ「<スキャン開始!>」(車のスキャンを開始) レッドライン「<コネクトモード!>」(接続モードに変形) フラットアウト&サーボ「<スキャン・コンプリート!パワープラン作成… コンプリート!データ転送…分子モディファイ開始!>」 (自動車の分子モディファイ=改造が開始される) そこに、自動車の持ち主である地球人・ステラ・ホリーが現れる。 ステラ「ちょっと!私の車に何してるの?!」
何が何だか解らないステラ。彼女の目の前で、愛車は大変なことに… レッドライン「<パワーリンク!>」(自動車に合体するレッドライン) フラットアウト「<ターボキャノン発射!!>」
自動車のエンジンが“ターボキャノン”へと変化し、そこから 放たれた強力なエネルギー弾は、見事マシンを破壊したのだった。 フラットアウト「<やった!!>」 サーボ「<さすがレッド!すごい威力>」 (自動車から分離し、ロボットモードに変形して車から飛び降りるレッドライン) フラットアウト「<これからどうする?>」 レッドライン「<まずは隠れ家を見つけて、それから他の仲間を探そう!>」
ステラ「で…これどうやって元に戻すの?」 車を元に戻そうとするかのように、リモコンキーのボタンを押すステラだが、 もちろん元には戻らない。彼女は呆然と立ち尽くすしかないのだった…。 感想&解説 物語の導入部ということで、主人公的キャラクターであるマイクロン達の紹介と、謎の敵の存在、そしてエボリューション機能と、人間側の主人公・ステラとの出会いなどが描かれています。またレッドライン達のデザインに関してですが、彼らはゴーグル越しに人間のような2つの眼が描かれています。これによって、マスクにゴーグルという元々デザイン的に乏しい彼らの“表情”が若干豊かになり、魅力もアップしています。 冒頭の1コマだけ、睨み合ったコンボイとメガトロンが登場しているのですが、微妙に色がアニメと異なっています。本作では、コンボイの額の部分が黄色ではなくシルバーとなっており、メガトロンの頭部なども青緑系の色になっています。恐らく、トイを参考にしたのだと思われるのですが、本作は“アニメのサイドストーリー”なので、その点を重要視し、アニメに忠実にしてほしかったです…(今回のは、細かい部分ではありますが)。 街中を逃走するレッドライン達マイクロンは、変形する姿などを初っ端から人間達に目撃されています。多分、アニメの第7話みたいに、「よくできたロボットだな~」とか思われてただけなんでしょうね…(笑)。マイクロン達のセリフが< >で囲まれているのは、アニメでお馴染みの電子音のようなマイクロン独自の言語・「バイナリーコード」からの翻訳を意味しています。なお、レッドライン達を追跡する謎のマシンの「フィクサーバグ」という名前は、実は今回はまだ登場しておらず、PART5で初めて登場します。 マイクロン達による自動車の改造・合体シークエンスは、「エボリューション」という機能の詳細が描かれている点で、結構貴重かもしれません。複数のマイクロン達で対象物の改造などを行うことができるというのも、本作で明らかになったことと思われます。ちなみに車を改造する際には、サーボの頭がウィーリー達のように回転してます(笑)。また、サーボの「さすがレッド!すごい威力」というセリフから鑑みると、合体した武器の威力には、そのマイクロンのパワーあるいは能力などが関与しているのかも。 今回レッドラインが自動車に合体する際、「パワーリンク」と言ってますが、これは彼らマイクロンが、大型TFなどに“合体(接続)”することを意味する用語のようです。それって「エボリューション」じゃないの?と思われるかもしれませんが、エボリューションは通常、大型TFが発声する起動コードなので、マイクロンが発声することはありません。基本的に、“エボリューション(進化)する対象”も大型TFですし。 エボリューションとは、マイクロンが大型TFなどに合体することによって発動する、大型TFなどを進化させるその“効果や機能”のことを指すと思われます。つまり、エボリューションは合体(パワーリンク)が“引き金”となって発動する機能ではありますが、“合体(接続)そのもの”を指すものではないわけです。その用語の本来の意味を考えれば分かりますが、エボリューションは“進化”であり、パワーリンクは“リンク(接続)”という言葉が含まれています。大型TF同士の合体(?)を指す「リンクアップ」にも、“リンク”が付いてるし。 余談ですが、「リンクアップ」はもしかしたら、大型TF同士の合体ではなく、“同じ種族同士の合体”のことを指す用語なのかもしれません。つまり、サイバトロンやデストロン達の合体だけでなく、マイクロン同士の合体(ウィーリー達3人のバンブルへの合体など)も、“リンクアップ”なのかも。で、上にも書いたように一方の「パワーリンク」は、“マイクロンが大型TFなどに合体すること”を指す、より限定的な意味で使われる用語なのかも。 補足:PART1の本編は、わずか3ページだけです。本作のページ数は、各話最大4ページで、一部のエピソード(PART1、PART2、PART3、PART5、PART6、PART7、PART8)は最後のページが「キャラクターバイオ」や「データファイル」になっているため、本編が3ページとなっています。PART1には、コンボイのイラストに添えられた「うえだひでひと監督からのメッセージ」と、本作の作者・市川裕文さんのプロフィールがあります。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ■PART2 あらすじ:地球人ステラ・ホリーと出会った3人のマイクロン達は、サイキック・リンクによる意志の疎通に成功。彼女の家の地下室に一時の避難所を得た。だがその頃、世界の各地で覚醒したマイクロン達が、例のマシンを伴う謎の敵に襲われていた…。 ストーリー詳細 レッドライン達マイクロンは、偶然出会った地球人女性・ステラ・ホリーと、 「サイキック・リンク」による意志の疎通に成功(下の画像参照)。 謎のマシンに襲われた彼らは、彼女の家の地下室に一時の避難所を得た。
マイクロン達は、地下室を提供してくれたステラに、事の次第を説明する。 レッドライン「マイクロンシップが月に激突した時、僕らはちょうど 艦内警備のシフトに就いていたんだ。船はバラバラになり、 僕らは持てるだけのパネルを抱えて脱出ポッドに飛び乗った」 ステラ「“パネル”って?」 レッドライン「これさ(胸部を展開し、収納していたマイクロンパネルを見せる)。 エネルギー変換されたマイクロンを保存する、ポータブル・キャパシターだ」
フラットアウト「墜落のショックで、俺たちは機能を停止した。ざっと400万年 くらいかな。目覚めたのは、つい最近──どこからか発せられたマイクロンの 起動コールが引き金になったらしい。ところが、この街に上陸して間もなく 謎のマシンに襲撃された!賭けてもいいが、あれはこの星のものじゃないね」 サーボ「ステラ、これ何の道具?」 (洗濯カゴの下着を興味深そうに手に取るサーボ) ステラ「これは秘密兵器だから触っちゃいけません」 サーボ「ほんと?僕も使っていい?」
レッドライン「この星にも何かの危険が潜んでいる…。 他のマイクロン達は無事でいるだろうか?」 その頃、アメリカのポートランド近郊でパネルから覚醒したマイクロン・ テイルスライドが謎の敵に襲われていた…。敵の正体は、何とマイクロン?! そのマイクロン・トップギアの傍らには、例のマシンが…!
テイルスライド「<待ってくれ!何が望みなんだ。同じマイクロン同士でなぜ争う…>」 トップギア「<同じ、ではない>」 (フィクサーバグがテイルスライドの胸部のジョイントに接続される…) テイルスライド「<よせ!!>」 直後、テイルスライドの外装が弾け飛んだかと思うと、彼の身体は マイクロンの本質形態・「デジタルエンティティ・フレーム」の状態となった。 彼のそのエネルギー体は、フィクサーバグの中に吸収され、 マシンは直後分解、変わった形状のマイクロンパネルだけが残された…。 トップギア「<コンバージョン完了──。同じに、なった>」
感想&解説 「サイキック・リンク」によって、人間であるステラとの意志の疎通が可能となったレッドライン達。アニメでラッド達とウィーリー達が意志疎通できたのも、これによるものと思われます。以降はレッド達がコミュニケーション可能なことを表すため、セリフに< >は付けられていません。トップギア達のセリフには、最終話まで、付けられていますが。 マイクロンパネルに関する説明は、結構貴重な情報と思います。アニメではその原理などの説明はなかったですし。なお上から2番目の画像は回想シーンで、マイクロンシップの脱出ポッドと、セイバートロンモードのレッド達を確認できます。 レッドラインの胸部には、パネルなどを収納できる「ストレージ」と呼ばれる保管庫があり、現在4枚のパネルがそこに収められています。のちにそのパネルの4人は覚醒し、物語に登場してきます。ちなみに、“ストレージ”という呼称はPART6で登場するのですが、実はこのサイトの「STORAGE」という名前は、そこから取ったものだったりします(笑) 「起動コール」ってのは(絵から判断して)、地球からの信号を受けた月面のマイクロンシップが発したもののようです。この起動コールは、マイクロンが覚醒する“きっかけ”を与える信号のようですが、これを受けたからといってすぐに起動するわけでもないようです。アニメでサイバトロン達が地球を発つ頃になっても、まだ休眠状態のマイクロンもいましたし。なので、レッドライン達3人も起動コールが発せられた直後に目覚めたとは限らないわけですね。少なくともアニメの第14話以前に彼らが目を覚ましたのは間違いないのですが…(理由は本作のPART4を読めば分かります)。 「これ何の道具?」と訊くサーボですが…、彼は天然というか、3人の中では一番子供っぽいマイクロンです。本気で“秘密兵器”だと思ってる?(笑) 謎のマイクロン・トップギアの襲撃を受けたテイルスライド(今回はまだ名前は未登場)は、フィクサーバグによって「コンバージョン」(「変換」の意)されてしまいました…。マイクロン種族は“平和を愛する”ってイメージなので、“邪悪なマイクロン”ってのはなかなか面白いと思います。今回のトップギアはかなりカッコイイ。ちょっとキザっぽいけど(笑)。なお、彼の名前は、実は劇中未登場のようです(汗) 補足:最後のページには「スーパースタントチーム」のキャラクターバイオと、市川裕文さんのプロフィール(PART1のものと同じ)があります。スーパースタントチームはレッドライン達3人のチームのことですが、劇中このチーム名はあまり登場しなかったりします。このバイオによるとレッドライン達は、過激なドライブテクニックとアクロバティックな体技による格闘戦を得意とする独立遊撃部隊、らしいです。PART4を読むと納得です。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ■PART3 あらすじ:インドに大型TFの宇宙船が着陸した。レッドライン達は、安住の地を探す最初の計画に必要な船のテクノロジーを手に入れるため、大型TFと言葉が通じるステラに仲介役を頼み、乗員との接触を試みる。だが、そこに突如好戦的なマイクロン達が現れる…! ストーリー詳細 レッドライン達はステラと、けさ目覚めたばかりのマイクロン・ ダートと共に、インドのデカン高原を訪れていた。そこには宇宙船が…。
宇宙船から少し離れた場所で様子を見る、ステラとマイクロン達。 ステラ「ワーオ!ほんとに本物の宇宙船なの?」 レッドライン「4時間前に僕らの探査衛星が接近を捉えた。 間違いなく大型トランスフォーマーの快速宇宙艇だ」 ダート「遮蔽装備付きかぁ。もっと近くに寄って調べてみようぜ!」 レッドライン「ダート!けさ起動したばかりの君には危険すぎるよ」 フラットアウト「俺が面倒を見る。まかしとけ」 ダート「言ったな?オフロードなら僕の方に分があるんだぜ」
フラットアウトとダートは、調査のため宇宙船へと近づく。 レッドライン「ステラ、僕らは安住の地を探す最初の 計画を続けるつもりだ。そのためにもあの船の テクノロジーを何とかして手に入れたい。もしも船の乗員と接触する 事態になったら、その時は君に仲介役を頼みたいんだ」 ステラ「あんたたち大きいロボットとは言葉が通じないんだったわね…。 でも相手がもし、悪い“デストロン”だったら?」 レッドライン「ああ!残念だけどその時は諦めるしかない。 全員あの転送ビーチマットで一目散に逃げる手筈だよ」
とその時、謎の声が響く…! 「<話は、すべて聞いた>」 (突如転送ビーチマットが破壊される)
声の主はトップギアだった。そしてその傍らには、ミッドシップの コードネームを持つマイクロンと、フィクサーバグの姿が…! 転送装置はミッドシップのエネルギー弾によって破壊されたのだった。 ミッドシップ「<お前たちが、逃げる算段しか能のない 出来損ないであるとよく判った!>」 レッドライン「マシンどもの親玉か!見た目はマイクロンの様だが、 君らのような不作法者には憶えがないな!」 直後彼らに向けフィクサーバグのビーム砲が発射されるが、 レッドラインはとっさにステラを抱きかかえ、その攻撃を避ける。
レッドラインはステラの身を守るため、彼女をサーボに預けるが、 直後レッドはミッドシップに頭部を掴まれ、そのまま持ち上げられてしまう…。 ミッドシップ「<戦乱と共に生きるのがマイクロンの宿命。 お前たちに安住の地などありはしない!! 二度とくだらぬ考えを起こさぬようプログラムに修正を当ててやる>」 トップギア「<この者の、ように>」 (コンバージョンしたマイクロンのパネルを投げるトップギア…)
一方、宇宙船の近くまで来たフラットアウトとダートは… フラットアウト「妙だな。向こうで何かあったみたいだ」 ダート「!こっちも何かありそう…」 何かに気づいたダート。彼の眼前には、マントがはためいていた…。 感想&解説 本物の宇宙船を目の前にして、さすがのステラも驚きを隠せない様子。マイクロン達の存在には、比較的すぐに順応していたように見えましたが、やはり、マイクロンくらいのサイズのロボットはASIMOとか(笑)が存在しますし、PART2のレッド達の話も、それほど本気で信じてはいなかったのかも。ステラも最初は、アニメ第7話の人間達のように、彼らのことをただの高性能な地球製のロボットだと思っていたのかもしれません。 快速宇宙艇は「遮蔽装備付き」だから、人間達に気づかれなかったんですね。『BW』でのラヴィッジと接合したトランスワープ・クルーザーと同様の機能のようです。シルバーボルトやステッパー、ランページ達も、こういう宇宙船を使い地球に来たのでしょうか?アニメで、物語の途中で地球を訪れたTF達が、どのような方法で来たのかは、(ジェットファイヤーなどのような宇宙航行能力を持つTF以外は)アニメでは描かれていなかったため、このエピソードはその疑問に一つの答えを提示しているとも言えます。 今回は新キャラ・ダートも登場。好奇心旺盛です。彼のパートナーの大型TFが誰か知っている人には、「なぜダートがここに?」とか疑問に思うかもしれませんが…。あと、4人のマイクロンの中で一人だけ、一人称が「俺」のフラットアウトですが、彼はレッドラインをサポートする有能な人物でありながら、気さくで保護者的な面もありますね。 レッドライン達(マイクロン種族?)の目的は、“安住の地”を探すことのようです。また、彼らがステラをインドまで連れて来た理由は、大型TFと会話のできる“仲介役”が必要だったからです。マイクロンは、大型TFとは言葉が通じないけど(同じTF同士なのに)、人間とはサイキック・リンクによって意志の疎通ができるというのも、重要なポイントですね。 「転送ビーチマット」とは、いわゆる転送装置です(上から3番目の画像参照)。恐らくレッドライン達が人間達の機械などを利用し製作した物と思われます。そんな簡単に転送装置なんて作れんのか?という気もしますが、TF達は数百万年も前からワープ技術を有していましたし、レッドライン達の存在そのものがテクノロジーの塊みたいなものなので、多分可能なのでしょう。インドに来る際にも使ったのかも。 「話は、すべて聞いた」というセリフは、敵マイクロンのどちらが発したものか、はっきりとは判りませんが、恐らくトップギアの発言と思われます。PART2の最後の画像なんかを見れば分かりますが、彼のセリフは全て途中で改行された、特徴的なものとなっています。もしかしたら彼は、ちょっと変わった喋り方をしているのかもしれません。 ミッドシップは、「アップグレード」と呼ばれる好戦的なマイクロン達の中ではリーダー格っぽいです。かなり偉そうな性格だし…(笑)。片腕でレッドを持ち上げる怪力ぶりを発揮するミッドシップは、結構カッコイイ。彼の「戦乱と共に生きるのがマイクロンの宿命」というセリフは、のちに分かりますが、マイクロン種族の核心を突いた発言でもあります。 補足:今回の最後のページには、「ダート」のキャラクターバイオがあります。これによると彼は、レッドラインが持っていた4枚のパネルの中の1つから、新たに“目覚めさせた”マイクロンらしいです(勝手に目覚めたのではなく)。恐らく、レッド達は今回の計画において、どのような事態になるか分からないため、仲間を増やしといた方がいいと判断し、ダートを覚醒させたものと思われます。そんなわけで、パネルは残り3枚です。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ■PART4 あらすじ:例のマシンによって改造され、好戦的となったマイクロンが起動。レッドライン達と彼らは、戦闘を開始するが、そのさなか、戦場に突如爆発が起こる。それは、大型TFの砲撃だった。敵は撤退し、レッド達は大型TFから船を譲り受けることに成功する。 ストーリー詳細 テイルスライド「<テイルスライド再起動──適合形態再構成完了。 指令読み込み…。任務:逃亡マイクロンの捕獲および矯正。 ターゲット確認…。形態固定(トランス・フィクセーション)ビームを 使用し無力化する。──てなわけで!食らいな!!>」 (サーボにトランス・フィクセーション・ビームを食らわすテイルスライド)
コンバージョンされたマイクロン・テイルスライドが覚醒。 サーボは彼によって、ビークルモードに形態固定されてしまった。 レッドライン「サーボ!!この、ならず者ども!」 (頭部を掴まれた状態でミッドシップの顔面に蹴りを食らわし、相手から逃れ、 すかさず両前腕部に装備したマシンガンを連射するレッドライン)
ロボットモードに変形不能となった自動車形態のサーボを コンバージョンしようと、フィクサーバグが接近。 ステラは無防備なサーボを守るため、石をぶつけて抵抗する。 ステラ「あっち行け、この虫ケラ!」
その頃フラットアウトは、ステラ達を助けるため、 背中のスラスターで飛行し仲間の元へと急行していた。 そして、彼らを襲う謎の好戦的なマイクロン達は… ミッドシップ「<おのれ…改造を施す前に たっぷりと後悔させてやる。死なせぬ程度に痛めつけよ!!>」 (右腕に装備されたクローを展開するトップギア) テイルスライド「<いいね!この仕事が好きになりそうだ>」 ミッドシップ「<ぶちのめせ!!>」 そんな中、突如戦場に多数の爆発が起こった…!
それは、宇宙船の乗員である傭兵・デバスターの砲撃だった! デバスターはダートと合体し、ドーザーキャノンを使用。 その凄まじい威力によって、複数のフィクサーバグが破壊された。 ダート「たのむよミスター!友達には当てないでくれ!」 レッドライン「ダート?!」 フラットアウト「あいつ、いつの間に?」
トップギア「<総員、離脱>」 ミッドシップ「<ばかな!!逃げるなどもっての外だ>」 テイルスライド「<いま騒ぎを大きくするのは 利口じゃない。少なくとも逃亡マイクロンの1体が戦士の 手に渡った。結果としちゃ悪くないぜ!>」 ミッドシップ「<よかろう…今日はここまでだ。 だが、逃亡者どもは決して逃がさん!…>」
ミッドシップ、トップギア、テイルスライドの3体は、飛行形態・ マグナウィングへと合体し、デカン高原を飛び去った…。 数分後。快速宇宙艇についてデバスターと話し合う、ステラとレッドライン、ダート。 その少し離れた場所で、フラットアウトとサーボは話がまとまるのを待っていた。
サーボ「結局彼は何者なんだろう?サイバトロンかな?」 フラットアウト「さあ…なんにせよ俺たちを 助けてくれた。おい、どうやら話がついたようだぜ」 (戻ってきたレッドライン達。一方デバスターは、どこかへと立ち去る) フラットアウト「それで、どうなった?」 ステラ「いい話よ!この宇宙船を譲ってくれるって! 「どうせ乗り捨てるつもりだった」からって── そのかわり、お互いの事は忘れる条件でね…」 フラットアウト「そいつは願ったりじゃないか!やったなステラ」 ステラ「これで、やっと家に…」(倒れこむステラ) レッドライン「ステラ!大変だ、手を貸してくれ、ダート!ダート?」
宇宙船や巨大ロボットなど、あまりにも非現実的な体験によるショックからか、 気を失うステラ。さらにダートも、彼らの前から姿を消してしまった…。 感想&解説 冒頭のテイルスライドの「…し無力化する」までのセリフは、TFに標準装備されている“オンボードコンピュータ”によるものと思われます(『BW』などに出てたやつ)。 「形態固定(トランス・フィクセーション)ビーム」ですが、これは対象のTFの形態をビークルモードなどに固定し、変形不能にさせ、その相手を無力化する装備のようです。そのビームの効果は一時的か、あるいは解除するには何らかの処置が必要と思われます。ちなみに同様の機能を持った装置が、過去のTF作品にも登場しています(『1st』第60話登場の「トランスフィクサトロン」と『BW』第11話登場の「トランスフォーメーション・ロック・レンズ」)。本作にはこの他にも、他のTFシリーズからのネタと思われるものが多く出てきます。 コンバージョンされたテイルスライドは、以前の彼とはまるで別人です(PART2参照)。多分、テイルスライドだけでなくトップギアやミッドシップなども、フィクサーバグによって好戦的な仕様に改造され、人格が豹変した“犠牲者”と考えられます。 レッドラインがミッドシップに反撃する一連のシーンはカッコイイ!PART2のキャラクターバイオに納得です。その場面で思い出しましたが、本作は効果音が英語だったり、左から右に読み進める作りだったり、アメコミ的な要素も含まれているようです。 レッドラインから手痛い反撃を受けたミッドシップですが、彼はどうやら頭に血が上りやすいマイクロンのようです(笑)。「死なせぬ程度に痛めつけよ!!」と言うミッドシップは、完全にブチ切れてます。で、そんな判断力を失った彼に代わって、「総員離脱」と指揮を執るトップギアがいい感じ(笑)。テイルスライドも、意外と冷静な性格なのが分かります。 今回は、アニメでもお馴染みのデバスターが登場です。本作はアニメのサイドストーリーのため、様々な点で繋がっており、今後デバスターの他にも、何人かアニメのキャラクターが登場してきます。あとダートは、デバスターのことを「ミスター」って呼んでるんですね。アニメでは分からない部分が描かれているのも、本作の魅力の一つです。 マイクロンが戦士の手に渡ったことに満足するミッドシップ達ですが、これはPART3のセリフ同様、物語の核心的な部分です。ミッドシップ達が合体したマグナウィングも初登場ですが、実はその名前はまだ出てきていません(劇中ではPART7で初めて登場します)。 |
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