マイクロンシップ Micron Ship

登場作品:『LM』『LML』 関連項目:マイクロン
マイクロンの機能・能力マイクロンの歴史
概要

マイクロンがセイバートロン星を脱出し、地球への航行の際に使用した大型移民船。船体色は緑色を基調としており、全てのマイクロンの収容が可能なほどの大きさを誇る。超光速の恒星間航行を実現するワープエンジンを搭載しており、空間にビームを投射し(画像右)ワープゾーンを発生させることで、それを通り抜けワープが可能。約400万年前、デストロン軍の攻撃で傷つきながらも地球圏に辿り着いたマイクロンシップは、月に激突し崩壊、その一部(左側の船首)は地球へと落下した。現代、それはマウント・アストロゲートの地下で地球人の少年達によって発見され、その後地球と月面の宇宙船の残骸は、それぞれサイバトロン軍とデストロン軍の基地として利用されることになったのである。

シップ内部には、マイクロンをエネルギー変換しパネルに保存する装置が備えられている。船が緊急事態に陥った場合、マイクロンはパネルの状態で船外へと射出される構造になっていたようだ。その他、起動中のマイクロンが使用する「脱出ポッド」(レッドライン達が使用)も搭載されている(画像左)。新天地で不自由しないようにするためか、ワープゲートやリペアシャワーなどの様々な装置も搭載されていたようだ。また、マイクロンが安住の地への航行に使った大型移民船も、いわゆるマイクロンシップと言えるかもしれない(画像右)。

保安要員
マイクロンシップとそのクルーやパネルの安全を保つため、艦内警備などを行う人員。シフト制で、パネルから起動したマイクロンが務める。彼らのセイバートロン星・地球間の航行は、いくつものワープを繰り返すものであり、それほど短く楽な旅でもなかったようだ。そのため、船の安全を守る保安要員が必要だったのかもしれない。マイクロンシップが月に激突した時の保安要員は、レッドライン、サーボ、フラットアウトの3人だった。

マイクロンパネル関連

マイクロンパネル Micron Panel
エネルギー変換されたマイクロンを保存する、ポータブル・キャパシター(携帯式エネルギー蓄蔵器)。五角形の緑のパネル状をしており、サイズは人間が容易に持ち運びできるほどコンパクトである。表面にはマイクロンマークが刻印されており、裏面にも小さなマークが付けられている。このマイクロンパネルは元々、マイクロンの質量と体積を軽減し、宇宙船のエネルギーとスペースをセーブするために使用された技術である。セイバートロン星と地球間の航行時には、この状態でほぼ全てのマイクロンが船に収容されていた。パネルのマイクロンは、“休眠状態”となっており、マイクロンが覚醒すると、パネルは分解し消滅する(このパネルは、エネルギーが物質化したものと思われる)。また、パネルに触れた者の“目覚めさせようとする意志”によって、マイクロンは起動するものと考えられる。なお、一度パネル化したマイクロンは、覚醒しても再度パネルの状態に戻ることが可能(スターセイバーのマイクロン達)。

約400万年前、マイクロンシップの一部が地球に落下した際、大気圏突入時の高熱によって脱出機能が働いたのか、パネルは地球の様々な場所に向け射出されてしまった。そして現代、地球の船の一部から放たれた信号によって月面の船からもパネルが射出され、それは地球や月、火星などにも散らばってしまったのだった。なお、好戦的な仕様にプログラムを改変されたマイクロンのパネルは、通常の物とは形状や色が異なる(画像右)。パネルには「シリアルコード」などの情報も収められており、トゥワールの再生作業の際に使用されている。マイクロンは、パネルの状態でも、地球人の文明に様々な影響を与えていたようだ。

パネル化装置
マイクロンをパネル化する円筒状の装置。シリンダーの下にマイクロンが立ちスイッチが押されると、後部のスキャナーがマイクロンのデータをスキャンし、シリンダーが下にスライド、それが下まで下りると、ほぼ瞬間的にマイクロンはパネル化される。その際マイクロンは、エネルギー(デジタルエンティティ・フレーム)に変換されている。この装置はマイクロンシップ内部にあり、セイバートロン星を脱出する全マイクロンをパネル化する必要があったため、多数装備されていた。

関連項目

信号 Signal
地球のマイクロンシップの一部から放たれた、赤・紫・緑の3つの光。ラッドがウィリーのパネルに触れたことによって発生した強烈な光を浴び、宇宙船の機械類が400万年の眠りから目覚め、信号を発した。緑色の信号は月面の船に届き、そこにあったパネルは地球やその周辺の天体に散らばってしまった(この際、マイクロンの「起動コール」も発せられている)。そして赤と紫の信号は、まるで生き物のように競り合いながら、時空を超え(超光速で)、遥か銀河の彼方のセイバートロン星に到達、サイバトロンとデストロンにマイクロンの居場所を教え、彼らを地球へと導いた。なぜこのような信号が発せられたのかは不明だが、マイクロン達が意図していた可能性もある。また、パネルの休眠状態のマイクロンが覚醒する際にも信号は発せられ、その「マイクロン反応」を手掛かりに大まかな居場所を知ることができた。

起動コール Activation Call
マイクロンを起動させるための一種の信号。マウント・アストロゲートの地下から放たれた緑色の信号がきっかけとなり、月面のマイクロンシップから発せられたものと思われる(船の大部分は月面にあったため)。この起動コールが引き金となり、地球の各地で次々とマイクロンが覚醒することになったようだ。

トランスアクセラレーター Trans-Accelerator
マイクロンシップに搭載されていた、コンピュータなどの機能や処理能力を向上させる装置。ラチェット達がサイバトロン基地の改修工事を行う際に、まだ使えるパーツということで利用している。その際にホットロッドは「トランスアクセクヤラレタ」と聞き間違えている。またデストロン基地でもアイアンハイドが、メガトロンの元にこのトランスアクセラレーターを運ぼうとしたが、鈍くさいがために逆にメガトロンの邪魔をしてしまい叱られている。具体的にどのような所にこの装置が利用されたのかは不明。


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