デストロン Destron

登場作品:『LM』『LML』 関連項目:トランスフォーマースパーク
サイバトロンマイクロンデストロンシップヒュドラキャノン
概要

破壊大帝をリーダーとした、TFの中でも特に破壊的・好戦的な性質を持った種族。TFの2大勢力の一つでもある。巨大な体躯とスパークを有する点など、身体的な特徴はサイバトロンとほぼ同じであり、一見しただけではデストロンとサイバトロンを区別するのは難しい。彼らは武力で世界を支配しようと考えており、一般的に邪悪な存在と見なされている。デストロンの当面の目的は、セイバートロン星の制圧であり、ひいては全宇宙の征服をも画策している。その性質から、軍事兵器の変形モードを持つ者が多い。種族名は、「破壊する」という意味の“デストロイ(destroy)”が語源のようだ。

デストロンマーク Destron Mark
デストロン種族及びデストロン軍のシンボルマーク。色は紫。このマークは、デストロンのボディや装備・設備、宇宙船などに描かれており、外見上の区別が困難なデストロンとサイバトロンの識別を容易にする意味合いもあったと思われる。また、『LM』劇中の場面転換の際にも使用され、サイバトロンマークが反転しデストロンマークに変わると、場面もデストロン達のシーンに変わり(その逆もある)、同じマークが回転するだけの場合は、単に場面の変化を示していた。なお、このデストロンマークはG1のサウンドウェーブの頭部を象った物のようである。

破壊大帝 Emperor of Destruction
デストロンの頂点に君臨する者に与えられる偉大な称号。基本的に破壊大帝は、デストロン軍の総司令官(総帥)でもあることが多い。現在の破壊大帝はメガトロンである。

デストロン軍 Destron Forces
デストロンからなる軍事組織をデストロン軍と呼ぶ。現在の総司令官は破壊大帝のメガトロンであり、彼を頂点に様々な部隊が編成されているようだ。なお、デストロン軍には元サイバトロンだった者もごく少数ながら所属している(ランページなど)。ちなみに、メガトロンが地球を訪れた際に連れてきたデストロン軍の3人(スタースクリーム、アイアンハイド、サンドストーム)は、デストロンの中でも選りすぐりの精鋭らしい。ただし、傭兵・デバスターには「とんだお笑い集団だな」と失笑されているが。

補足:G1では、デストロンの軍組織は「デストロン軍団」と呼ばれていたが、『LM』では基本的に「デストロン軍」で一貫されている(『LM』では、サイバトロン側も「サイバトロン軍」である)。ちなみに、G1でも「サイバトロン軍団」という呼び方はされていない。

デストロン帝国 Destron Empire
メガトロンの夢は宇宙を征服しデストロン帝国を築くことであった。そのためメガトロンがユニクロンに取り込まれた際には、精神世界に彼の願望が具象化した破壊大帝メガトロンの宮殿(画像参照)が出現している。そこには、偉大な英雄となったスタースクリームと、驚くべきことに裏切り者であるスラストの姿もあった。部下を大事にするメガトロンにとっては、スラストも“可愛い部下”の一人には違いなかったのかもしれない(全ては夢に消えたが…)。ユニクロンから解放された直後、メガトロンはアレクサに「あんたはユニクロンの中にいた方が幸せだったかもね!」と言われている。

基地

デストロン基地 Destron Base
「月面基地」とも呼ばれる、地球の月にあるデストロン軍の前線基地。墜落したマイクロンシップの残骸を利用しており、その機械類は様々な用途に使われたようだ。基地の中心部は玉座の間(画像右)であり、メガトロンはそこで部下達に指示を出していた。マイクロンシップの大部分は月面にあるため、比較的大きな基地だったようだ。内部にはデストロンシップを建造するための広大なスペースも有している。400万年前の激突による損傷はひどいものの、シップ内の「ワープゲート」や「リペアシャワー」といった装置などは今でも正常に作動している。

デストロン本部 Destron Headquarters
セイバートロン星にあるデストロン軍の本拠地。破壊大帝の玉座の間(画像右)は、デストロン本部の中心部であり、メガトロンはここで部下達に指示を出していた。内部には工廠設備も有しており、スラストの指揮の下小型ヒュドラキャノンが製造されている。大勢のデストロンが勤務・防衛しており、敵が中に侵入できたとしても生きて帰るのは困難である。真の敵はユニクロンであるとメガトロンを説得するため、命を懸けホットロッドは単身デストロン本部に乗り込んでいる。

艦隊・艦艇・戦闘機

デストロン艦隊 Destron Fleet
デストロン軍の艦隊。約400万年前、マイクロン達がセイバートロン星を脱出する際には、その妨害のためドゥームズデイを中核としたデストロン艦隊が編成されている。また現代(メガトロン達が地球からセイバートロン星に帰還したのち)は、彼らが故郷への航行に使用したデストロンシップを旗艦とした、多数の巡洋艦からなる艦隊が編成されている。

ドゥームズデイ Doomsday
約400万年前に運用されていたデストロン軍の宇宙戦闘旗艦。かなりの戦闘能力を有していたと見られ、サイバトロン達には恐れられていたようだ。恐らく、破壊大帝メガトロンが座乗していたと思われる。内部には多数の戦闘機を搭載しており、艦首上部のハッチを展開し、戦闘機を出撃させることが可能。艦体上部には主砲を装備する。ドゥームズデイは、マイクロンシップがセイバートロン星を脱出する際の軌道上の戦闘に投入された。マイクロンシップに接近するも、サイバトロン軍の高速巡洋艦の妨害を受け、砲撃を受けている。ちなみに、艦名は「この世の終わり」を意味する。

デストロン戦闘機(A) Destron Fighter(A)
約400万年前に使用されていたデストロン軍の主力宇宙戦闘機。前進翼の小型機で、機動性が高い。コクピットは複座式となっている。デストロンのシンボルカラーでもある紫のカラーリングが特徴。機首部にビーム砲を備える。対大型艦船用の武装として、球形のミサイルを搭載しており、マイクロンシップに攻撃を加えていた。旗艦のドゥームズデイに多数が艦載されていた。

デストロン巡洋艦 Destron Cruiser
現在のデストロン軍の主力戦闘艦で、2タイプ存在する。艦体各部にビーム砲を備え、また艦首部は大型のビーム砲となっている。また、艦首のビーム砲が搭載されている部分は展開し、戦闘機の発進用カタパルトにもなる。戦闘機の母艦としての機能も有し、内部には多数の戦闘機を搭載しているようだ。内部には作戦室なども備え、データの分析が行われた。どちらの艦もシンプルな構造であり、運用性に優れていたと思われる。サイバトロン軍との戦闘の他、ユニクロンとの戦いの際にも多数が運用された。

デストロン戦闘機(B) Destron Fighter(B)
現在運用されているデストロン軍の宇宙戦闘機。小型の一人乗りタイプで、高い機動性を誇る。前部の左右には3門のマシンガンを装備している。セイバートロン星の引力圏から単独で宇宙空間に離脱することができる。基本性能はサイバトロン軍の戦闘機と同等であったと思われる。ユニクロンとの戦闘時に多数が運用されている。ランページやアイアンハイド、サンドストームなどが使用した。


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