TFのテクノロジー

登場作品:『LM』『LML』 関連項目:トランスフォーマー
サイバトロンデストロンマイクロン
ワープ・転送技術

ワープ Warp
空間を歪曲(ワープ)させることによる超光速航法、あるいはそれに類する超光速移動のこと。TF達が宇宙船で恒星間航行を行う際、一般的に用いられるテクノロジーである。ワープ航法を可能とするには、宇宙船に「ワープエンジン」を搭載する必要がある。マイクロンシップの場合、ワープの際にはエンジンを始動し、空間に投射したビームで「ワープゾーン」を発生させ、そこを通り抜けることで恒星間の距離を短時間で移動していた。なお、ワープ航行は恒星などの重力場の影響を受けるらしく、正常にワープを行うにはその影響の少ない特定の「ワープポイント」まで通常航行で移動しなければならなかった。マイクロンシップに積み込まれていたワープエンジンは、のちにサイバトロンシップ・アクサロンに流用されている。

ワープホール Warp Hole
コンボイやメガトロン達が、セイバートロン星・地球間の超長距離ワープのために開いた、時空間の穴。いわゆる“ワームホール”のようなものと思われる。サイバトロン軍の設備で発生させたワープホールは“赤”で、デストロン軍のものは“紫”という特徴がある。このワープホールを発生・制御する設備は、セイバートロン星にあるため、TF達は故郷への帰還に同様の手段を使うことができず、宇宙船を建造する必要があった。なお、コンボイとほぼ同時にワープホールに飛び込んだラチェットとホットロッドだが、彼らはコンボイよりも少し遅れて地球に到着しており、コンボイ達のすぐ後に飛び込んだグラップもかなり遅れて到着している。こらは恐らく、ワープした距離が離れすぎているため、地球に到着するまでにタイムラグが生じたものと思われる。地球人の子供達がセイバートロン星から地球へ帰る時も、このワープホールが使用された。

ワープゲート Warp Gate
デストロン基地にあるショートワープ装置。恒星間の超長距離ワープは不可能だが、月から火星くらいの距離なら問題なく機能する。比較的大きな装置で、大型TF3体くらいなら一度にワープさせることが可能となっており、デストロン軍はこれを作戦に利用することもあった。元々はマイクロンシップに搭載されていた装置のようだが、400万年の時を経ても正常に作動していた。月面基地のワープゲートは、のちにデストロンシップにも積み込まれたようだ。ちなみに、ワープゲートという呼称は、“ワープの出入口”の意味でも使用されることがある。「ワープホール」の出入口や、セイバートロン星の地下にあったユニクロンの内部に通じるワープ通路の出入口も、ワープゲートと呼ばれた(画像右)。

発進ゲート
サイバトロン基地の最下層にあるショートワープ設備。デストロン基地のワープゲートとは異なる物だが、設備としての基本的な方式は似ているらしい。ただし、外部からワープする対象物を見た際の“消え方及び出現の仕方”が、発進ゲートとワープゲートとでは異なっている。元々マイクロンシップに搭載されていた物なのか、ラチェットが新たに製作した物なのかは不明。地球人に自らの存在を知られないようにするため、サイバトロン達はビークルモードでワープすることがほとんどだった。ちなみに、この設備を使用する際コンボイは「発進!」と号令を掛けていたが、設備の名称の由来なのだろうか。なお、アクサロンが地球のサイバトロン基地から発進する際開いた、基地と湖とを繋ぐトンネルの扉も、発進ゲートと呼ばれている。

転送ビーチマット Beach Mat Transporter
簡易の転送装置。形状は折り畳み可能なマット状をしており、両脇にバッテリーなどの機械類が置かれている。レッドライン達が、人間達の機械などを利用し、有り合わせの材料で作った物のようだ。インドのデカン高原で大型TFの快速宇宙艇を発見したレッドライン達は、相手がデストロンだった場合この装置を使い逃げる予定だったが、ミッドシップの攻撃によって破壊されてしまっている。その後、彼らがステラの家から大型TFの宇宙船に引っ越す際などにも、同型の装置が使用された。

その他のテクノロジー

防護スーツ Protective Suit
地球人の子供達が使用した防護スーツ。オレンジを基調としたカラーリングが特徴的で、製作者はラチェットのようだ。これを着ていれば大抵の危険は避けられるらしく、ある程度の衝撃や(気温などの)環境の変化にも耐えることができる。ラッド達がサイバトロン軍と共にマイクロンを捜しに行く際などに着用した。サイバトロン基地の正方形のパネルの上に立ち、そこから放射される光の輪の中を通ることで、スーツが着装される。

スペーススーツ Space Suit
地球人の子供達が使用した宇宙服。地球で使用していた防護スーツと同じデザインだが、色は白に変化している。基本的な機能も防護スーツと同じだが、宇宙空間での生命維持及び活動を可能とするための装備が追加されている。手首部分にあるスイッチを押すと流体状の物質が手を覆い、それが凝固しグローブに(画像右)、同様に首元のスイッチを押すとヘルメットが出現する。これによって、容易に装備の着脱が可能となっていた。宇宙空間での活動の際は背中に姿勢制御ユニットが装備され、またヘルメットのバイザー部分はディスプレイとなっており、通信の際などに映像を表示可能。なおヘルメットの色は、ラッドが水色でカルロスはオレンジ、アレクサがピンクでビリーは緑、ジムが黄色となっている。

シミュレーター Simulator
戦闘シミュレーションなどを行うための装置。立体映像を投影する球形の小型装置(画像左)と、それをコントロールする制御装置(画像右)とで構成されている。周囲の景観のホログラムも投影され、また球体装置は多数存在しビームも発射可能なため、実戦さながらの訓練を行うことができた。なお、本体である制御装置が破壊されると、球体の機能も停止する。デストロン軍がコンボイ達の立体映像を用いて戦闘シミュレーションを行っており、またホットロッド達が月面に飛ばされた際には実戦でも使用されたが、ダブルフェイスによって破壊された。

バンデージ Bandage
TFの使用する簡易的な補修機能促進具。外観は包帯状をしているが、単なる布切れではなく、TFが負傷した部分にこれを巻くことによって、彼らの「自己修復機能」を促進させるものと思われる。バンデージを巻いたその姿は、人間の目から見ると少々ユーモラスである。主にデストロンが使用しており、アイアンハイドが両肩部に、スラストが頭部と左腕部に巻いていた。

バイノキュラー Binoculars
TFが使用する遠方の物体を観測するための双眼鏡状の装置。TFのオプティックセンサー(眼)の機能で視認が困難な距離に物体がある場合、このバイノキュラーを使用する。対象物の映像を拡大表示する単なる望遠鏡として機能するだけでなく、その距離などの様々なデータも得ることができると思われる。スタースクリームを捨て石とした際の戦闘時にアイアンハイドが使用しており、またのちのセイバートロン星でもアイアンハイドが、以前の物とは形状の異なるバイノキュラーを使っている。

リペアシャワー Repair Shower
月面のデストロン基地にあるTF専用補修装置。負傷したTFがこの装置に入りスイッチを押すと、壁面のパネルから虹色の光が放射され、それを浴びると身体の傷が短時間で修復される。恐らく「自己修復機能」を促進させる物と思われる。大型TF1人用だが、マイクロンなら同時に3人くらいで使用可能。スタースクリームとスターセイバーのマイクロン達が使用したが、普段はエネルギーを食うのかあまり使用されなかった(軽度の傷の場合は自然に完治するのを待ったようだ)。この装置もワープゲートと同じく、元々はマイクロンシップに搭載されていた物と思われる。


LM GlossaryLML GlossaryHome